マックベーカリー

2008年07月19日 12:00

マックベーカリーイメージGarbage Shot」第九十六回。今回は以前【今度はマックで菓子パンも・「マックベーカリー」7月18日スタート】でお伝えした、[マクドナルド(2702)] で7月18日から発売中の三種類の菓子パン「マックベーカリー」を紹介。

スポンサードリンク

「マックベーカリー」は「朝食やおやつの時間帯などで、マクドナルドで手軽に温かいベーカリーを楽しむ」という、マクドナルドの新しい利用方法の提案を目的に立ち上げたシリーズ。それぞれの販売店でこねて焼き上げるわけではないが、温め直してからお客に出すことで、焼き立てなパンを演出する。シリーズ開始時に用意されたラインアップは「メロンパン」「チョコデニッシュ」「シュガークロワッサン」の三種類。値段はそれぞれ100円で、レギュラー商品と取り扱うので、「100円マック」の兄弟分といったところか。



「マックベーカリー」三種類(上)、それぞれが入っていた袋(下)
「マックベーカリー」三種類(上)、それぞれが入っていた袋(下)

購入時にはそれぞれ一つ一つが、釜焼きをイメージしたイラストが描かれている袋に詰められている。リリースに「温かいベーカリーを楽しむ」とあるように、確かにほんのりとした温かさを感じることができる。マクドナルドの他の商品にあるような、一種独特の脂っこさの強い温かさとはまた違った、温かみ。

早速袋を開け、中を取り出してみる。



中身を取り出してみる(上)。さらに大きさを比較するため、メロンパンの横に五百円玉を置いてみる(下)。
中身を取り出してみる(上)。さらに大きさを比較するため、メロンパンの横に五百円玉を置いてみる(下)。

一見すると普通の菓子パンと変わらないが、手に取って見ると(あるいは写真のように比較対照物を置くと)やや小ぶりであることが分かる。栄養成分などは【マクドナルドの公式サイトで確認してほしいが】(※時期によって内容が変わることもある)、サイズや重量スペックは次の通り。

「メロンパン」……65グラム。直径110ミリ、高さ40ミリ。
「チョコデニッシュ」……57グラム。高さ40ミリ、90×90ミリ。
「シュガークロワッサン」……46グラム。高さ50ミリ、長さ175ミリ。


感覚的には通常、店舗で販売されている同類の菓子パンと比べ、一回り小さいサイズと表現すれば適切だろう。「おやつ」として食べるのならぴったりのボリュームといえる。

チョコデニッシュさて早速試食をしてみることにする。まずは「チョコデニッシュ」。温かさをセールスポイントの一つとしていることもあり、中のチョコレートがとろけてパンからあふれ出してくる。先日アップルパイと差し替えで販売を終了したチョコパイと同じような感覚。内部のチョコもまさにチョコパイと同様に、チョコクリームではなくチョコレートのコク(ビターなチョコレート)が刺激的。

メロンパン続いて「メロンパン」。「かりもふ」(参照:【ちょっと気になることば、メロンパンと「カリモフ(かりもふ)」】)度が気になるところだが、実のところ「かりもふ」とまではいかないというのが感想。あえて表現するとなれば「さくもふ」。「かりっ」とするまでの硬さが「皮」の部分にはないのが残念。ただ、メロンパン全体のサイズがやや小さめで、皮そのものはやや厚手のため、ボリューム感があるのは嬉しいところ。

シュガークロワッサン最後に「シュガークロワッサン」。実は今回発売された三種類の中では、これが一番嬉しかった。クロワッサンそのものは今でもよく見かけるが、「シュガークロワッサン」は人気が無いからなのか最近ではあまり目にする機会が無かったからだ。砂糖のさくさく感は及第点をあげられるし、皮の部分の歯ざわりもマル。

全体的にはそれなりに良い味わいを出していると評価できるが、一つ共通して気になる点もあった。内部のパン生地の部分が「焼きたてベーカリー」を評している割には、ややぱさぱさ感、というかもっさり・もさもさ感が強かったこと。ボリューム感という観点からすればこの方がよいのだが、温かみや出来立てを演出する分にはもう少し「ふんわり感」が強い方がよりよいものが出来ると思う。

今回の「マックベーカリー」の展開は、「マックカフェ」同様にメイン商品のハンバーガーとは異なる、それでいてハンバーガーに近いパン食の客層を取り込むという、「異業種」への冒険ではなく「類似他種」へのアプローチで業種・業務の拡大を狙ったものだろう。例えば「朝メニューは用意されてるけど、それでも、朝からマックはちょっとな」と考えつつも「でもマクドナルドのコーヒーは美味しいって話もあるし、ちょっと気になるな」と考えている人に、これら「マックベーカリー」を提案することで、新たなリピーターを獲得することも出来よう。

メロンパンとシャナそれと同時に先の記事でも指摘したが、「ベーカリー」という範ちゅうで「100円マック」のレパートリーを広げることで、集客力のアップも模索しているに違いない。

サイズがやや小ぶりなため、主食というよりはオシャレな軽食・おやつとしてのポジショニングを考えていると思われるこれら「マックベーカリー」。売れ行きがどの程度伸びるかによって命運が決まるだろうが、もし経営陣の満足を得られるような売上を見せることができれば、さらに女性に好まれるであろう菓子パンの類(例えばスウィートポテトやクリームパン、メープルケーキ)が新たに加わるに違いない。

それと共に現行の「メロンパン」「チョコデニッシュ」「シュガークロワッサン」三種にも手が加えら、よりよいものが送り出されることだろう。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

スポンサードリンク



 


 
(C)JGNN||このサイトについて|サイトマップ|お問い合わせ