【更新】「牛角」で割りばし利用取りやめ・ステンレスばしへ

2008年07月16日 07:30

割りばしイメージレインズインターナショナルは傘下の焼き肉屋「炭火焼肉酒家 牛角」「炭火焼肉 牛角」(牛角)において、現在使用している割りばしを、ステンレス箸(すてんれすばし)へ順次変更すると発表した。レインズ側によればこのステンレス箸導入により、「牛角」全体で年間205トンほどのゴミが削減される見通しだという([発表リリース])。

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ステンレス箸イメージリリースにもあるように、日本では大量の割りばしが消費されているが、その原材料の大部分は海外(特に中国)からの輸入品。しかし【中国、割りばしに輸出関税、日本国内の価格さらに上昇か】【再生紙にバイオエタノールに割りばしに……本当の「地球に優しい」を考える】にあるように、割りばしは「地球環境には優しくない」イメージが強いのと共に、中国などからの輸入が困難な状況となりつつある。

「牛角」ではこれらの理由、特に環境問題に配慮する形で、割りばしの利用を順次とりやめ、今後は洗って何度でも再利用できるステンレス箸を導入することにしたという。1店舗あたり一か月間に割りばしを3000膳利用していた場合、一か月で24キロ、一年では288キロ、全店舗712店をあわせると205トンほどの割りばし削減が見込めるとのこと。

「ニーズがあるから需要が生まれる」という考え方からすれば、日本で割りばしの需要が減れば、海外で割りばし用として伐採される材木の量も減るという目算がある。ビジュアル的にも「木製の箸を捨てる」のは「環境に厳しい」というイメージが強い。その観点では確かに「割りばしからステンレス箸」への転換は正しい行動といえよう。

ただし水をさすようで何だが、「ステンレス箸への転換で今までより多く利用することになる水や洗剤(再利用のためにはそれなりにしっかりと洗う必要がある)」が環境に与える影響も考察すべきではないかと思われるのだが、いかがなものだろうか。


■関連記事:
【ワタミ各店で7月から割りばし廃止、プラ製はしに切り替えへ】

(最終更新:2013/08/04)

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