変わる証券税制、金融庁も図解で解説

2008年07月14日 08:00

株式イメージ来年1月以降、証券税制が2段階に分けて大きく変更される。政争のネタにされた感が強く、投資にたずさわる人から見れば愚策以外の何物でもないのだが、現行で見直されるようすはまったく見られないことから、今案が予定通り施行されることはほぼ確実。詳細は【再確認:証券税制はどう変わる?】で図解しておいた通りであるが、金融庁側でも図解付きの解説ページを用意し、説明を開始した(【該当ページ】)。

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「損益通算のイメージ」
「損益通算のイメージ」

今回の証券税制改正は細かい部分まで含めると多種多様に及ぶが、大まかなところは「配当金と譲渡益の税制変更」「譲渡所得と配当所得の損益通算」の2つ。前者は先の記事にある図版で十分理解できると思うので、後者の「損益通算のイメージ」を転載しておいた。この図も、今回の証券税制の変更内容を把握しやすい、よく出来た図であるといえる。

注意してほしいのは、ネット証券などで「特定口座」を使っている人の場合、「譲渡所得と配当所得の損益通算」が特定口座上で行えるのは来年2009年1月からではなく、再来年2010年1月をめどにしていること。それまでは自分で申告をしないと、特典を得られない。

現行制度ですら他国と比べると「投資家保護」という視点では冷遇している税制であるにも関わらず、さらに冷遇化を進めて投資(家)を日本市場から遠ざけたい思惑があるとしか思えない今回の証券税制改正だが、法律として決まった以上従うしかない。せめて改定される内容を熟知し、メリットの部分は最大限に活かせるよう、各個が努力していくしかないだろう。

(最終更新:2013/08/04)

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