米マイクロソフト、ヤフーへの買収再交渉の可能性語る・取締役会の刷新が条件

2008年07月08日 06:30

マイクロソフトとヤフーの合併!? イメージマイクロソフトは7月7日声明を発表し、著名投資家で米ヤフーの大株主でもあるCarl Icahn氏と会談したことを認めると共に、同氏が8月1日に開催予定の米ヤフーの株主総会で経営権を確保した場合、検索事業部門あるいはヤフーそのもの全体の買収について交渉する用意がある、と発表した(【発表リリース】)。

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マイクロソフトは声明の中で、

6月12日にヤフーとグーグル間の間で同意がなされた時にマイクロソフトが発表した、ヤフーの検索事業部門の買収や提携に関する提案は、ヤフーの株主にとって一層大きな価値をもたらすと信じている。
(As we explained on June 12 when Yahoo! announced an agreement with Google, we believe that our proposed search acquisition and partnership would have delivered superior value to Yahoo!’s shareholders and the marketplace as a whole. )

Carl Icahn氏も言及しているように、現時点でマイクロソフト側の手陰兄ついて詳細を議論するのはまだ早い。
(As Mr. Icahn notes in his statement today, it would be premature to discuss at this time important details such as the price or other terms of a possible transaction. )


などと述べている。しかし、具体的な条件(例えば買収価格など)については言及していない。

そしてヤフーの各株主がヤフーの命運を決めるのは株主自身の権利であるとした上で、「仮に新しい取締役会が選任されれば、すぐにでも(買収のための)交渉に入る用意がある」と説明している。なお今件を受けてヤフーの株価は急騰。前日比+10%で推移している。

ヤフー(赤)とマイクロソフト(青)の本日の株価(前日比)
ヤフー(赤)とマイクロソフト(青)の本日の株価(前日比)

マイクロソフトからのアプローチを最終的には「袖に振った」形となった、現在のCEOであるJerry Chih-Yuan Yang氏率いるヤフー取締役会。その「決断」後、Carl Icahn氏など一部ヤフー株主からは猛烈な突き上げを受けているのも事実。今回マイクロソフトが株主総会を前に新たな「提案」をしてきたことで、現行株主や経営陣に新たな選択・対応が迫られることになった。


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