米マイクロソフト、ヤフーへの買収提案継続・敵対的買収に発展の可能性も

2008年02月13日 06:30

マイクロソフトとヤフーの合併!? イメージマイクロソフトは2月11日、検索エンジン大手のアメリカ・ヤフーに対して行なった買収提案についてヤフーが正式に拒否の姿勢を見せたことについてコメントを発表し、アプローチを継続する方針を明らかにした。具体的な計画は現在のところ明らかにしていないが、ヤフーの株主に買収の合理性を訴えつつ敵対的な買収に乗り出す可能性もある(【発表リリース】)。

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今件は【マイクロソフト、アメリカのヤフーに「正式に」買収提案~446億ドル(約4兆7000億円)で】にもあるようにマイクロソフト側は1月31日に、ヤフー株式1株あたり31ドル相当でマイクロソフト株式と交換、あるいは買取を提案。買収総額は446億ドルに及んでいた。この31ドルという値は、1月31日のヤフー株式の終値19ドル18セントに対し61.9%にプレミアがつく計算。

しかし【「この額では過小評価だ」ヤフー、マイクロソフトの買収提案を正式に拒否】で報じたようにヤフー側では慎重に自社を再評価したところ、ヤフーの国際的なブランドやぼう大な利用者、広告関連への投資とその将来性、手持ちの現金や将来の収益性などを踏まえると、「かなり過小評価されている(substantially undervalues)」と判断した。そして取締役会では常に株主の利益を最大限にするよう、ありとあらゆる戦略・可能性を検討中であると表明している。さらに一部報道ではヤフーがマイクロソフトからの買収提案に対して防衛する目的で、タイム・ワーナー傘下のAOL部門との合併交渉を再開、グーグルやディズニーなどとの提携も模索していると伝えている。

マイクロソフトは発表文の中で

「ヤフーが両社統合に向けた完全で公正な我々の提案を受け入れてくれないのは残念である。契約合意に向けて適切に前へ進むことが両社と関係者全員にとって最善策であることを確信している
(It is unfortunate that Yahoo! has not embraced our full and fair proposal to combine our companies. Based on conversations with stakeholders of both companies, we are confident that moving forward promptly to consummate a transaction is in the best interests of all parties. )」


との見解を示している。

さらにマイクロソフトが提示した「31ドル」という買収額は十分にプレミアのついた有意義な価格であること、両社が手を結ぶことで利用者や出版社、さらには広告主のために良いサービスと革新的な新展開を提供しうるだろうと訴えている。さらに、特に検索サービス・インターネット広告部門でトップをいくグーグルに対抗する形で「両社の合併はトップに対して無視できないナンバーツーのライバルを設立することになり、健全な競争市場を形成するだろう」と述べている。

そして今回ヤフーの拒否反応に対し、買収提案の戦略、そして提示額については変更しないと共に、「すべての株主に対して」今提案を検討し判断を下す機会を得るよう努力を続けると共に、そのような行為を行なう権利を有すると表明している。この最後の段落について、解釈次第では「経営陣各個や大株主、さらには一般株主に訴えかけ、買収に賛同するよう呼びかける」と読むこともできる。

このような買収合戦の際によく聞かれる「ホワイトナイト(白馬の騎士……より良い条件で経営陣が好意的な企業などが買収する)」の可能性だが、もし検討している企業があるのならすでに手を挙げていたはずで、今から登場する可能性は低い。一方マイクロソフトはこれまで敵対的買収をした経験が無い(その必要が無かった)。しかし今回ヤフーが買収を拒否したことで、初の敵対的買収にむけて手を打つ可能性がある。

検索エンジン、インターネット広告業界の再編に向けて、さらなる動きが近々起きることだろう。


(最終更新:2013/08/11)

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