世界中で大活躍の「対人地雷除去機D85MS」がトミカで登場

2008年06月04日 08:00

対人地雷除去機D85MSイメージ【コマツ(6301)】は5月28日、【タカラトミー(7867)】で発売中のミニカーシリーズ「トミカ」から、同社が展開している対人地雷除去車両「コマツ対人地雷除去機 D85MS」が発売されることを発表した。またこれにあわせ、タカラトミーから受け取るライセンス料の中から販売個数に応じてNPO法人の「日本地雷処理を支援する会(JMAS)」に寄付を行い、対人地雷の被害に苦しむ地域の復興支援活動を後押しすることを明らかにしている。なおタカラトミー自身も同様の寄付を行うとのこと(【発表リリース】)。2008年9月20日発売予定。378円(税込価格)。

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アフガニスタンでテスト中の対人地雷除去機
アフガニスタンでテスト中の対人地雷除去機
新発売のトミカ「コマツ対人地雷除去機 D85MS」
新発売のトミカ「コマツ対人地雷除去機 D85MS」

コマツが実際に開発製造した「コマツ対人地雷除去機 D85MS」は実際に2007年9月からアフガニスタンでの地雷除去活動で使用されており、今後はアフリカのアンゴラなどにも展開される予定とのこと。今回の寄付はこれらの地域におけるJMASの活動(地雷除去だけでなく地域の復興までも含む)に役立てられるとのこと。

寄付金の流れ
寄付金の流れ

具体的には2008年9月の発売当初から2009年3月末までの「コマツ対人地雷除去機 D85MS」の販売総個数に対し、1個につき約5円(タカラトミーも同額なので計10円ほど)の寄付を実施する。その後どうするかは各社で検討を行う。寄付の対象地域はアンゴラとカンボジアを予定。コマツ側の寄付は対人地雷除去機の補給部品、タカラトミーは文具や学校備品などの子どもの教育現場で使用されるものを予定している(詳細は寄付金額決定後、現地実情を考慮した上で決定される)。

トミカシリーズには通常の自動車以外にも多種多様な建機、トラックなど「働く車」が登場している。中には過去に紹介した【かにかにクレーントミカ、8月発売】【トミカからイラクで活躍した陸自の軽装甲機動車発売】のように、特殊車両や特別な現場で活躍するレアな車両のトミカもラインアップに加わり、愛好家はもちろん普段あまりトミカに興味の無い人にも、目を楽しませる商品展開をしてくれるのはうれしい話。

今回も対人地雷除去機という特殊といえばきわめて特殊な車両。日本ではテレビや映画、報道写真を通じてでしか見る機会のない車両だが、その意味ではレア度は他の特殊車両に勝るとも劣らない。「年甲斐も無く……」と思う人もいるかもしれないが、購入(と寄付)を通じて地雷に苦しむ人たちに思いを馳せるのもありだろう。


(最終更新:2013/09/06)

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