トミカからイラクで活躍した陸自の軽装甲機動車発売

2006年10月24日 19:30

軽装甲機動車イメージ【タカラトミー(7867)】が発売しているミニカーこと「トミカ」シリーズに、陸上自衛隊の『軽装甲機動車』が登場することが明らかになった。10月下旬発売予定とのこと。税込み378円。

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軽装甲機動車イメージ軽装甲機動車は陸上自衛隊の普通科(「歩兵」科)に配備されている移動車両の一種で、2002年から配備されている。軍用語的にはLAV(Vehicule Blinde Legerの略称)として呼ばれることが多い。防衛庁の技術研究本部と【小松製作所(6301)】によって開発された車両で、毎年100台以上が配備されており、航空自衛隊でも基地警備用として少数が使われている。全体的に敵弾のダメージを少なくするため、あるいは跳弾させるための傾斜付装甲が特徴。ちなみに「軽装甲」の定義は「小銃弾に耐えられる装甲」という意味であり、機関銃弾を跳ね返すことは難しい。あくまでも小銃や、爆発時の破片を防ぐ程度の意味合いを持つ。

今車両が話題にのぼったのは、陸上自衛隊のイラク派遣部隊で大量に使用され、何度と無くテレビにその姿が映し出されたため。日本からはるか離れたイラクの地で懸命に働く陸自隊員と共に映し出されたその姿に、たくましさや健気さ、誇らしさを感じた人が多かったのだろう。

また、通常イラクのような砂漠地帯に車両が展開する場合、敵性勢力に見つかりにくくするために色を砂色にするなどの処置が取られるのだが、陸自の場合あえて基本のオリーブドラブ(濃い茶緑色)をそのまま残すことで、「人道復興支援活動部隊である」ことを強調していたという逸話がある。

今車両はすでにタミヤ模型から1/35スケールのものが発売され人気を博している。今回トミカから発売される「軽装甲機動車」は、シンプルな造型というトミカの基本を踏襲しつつもあの「ごつごつした雰囲気(無骨さ)」をリアルに表現しているのが好感触。さらに前部扉が実物同様に開き、内部の構造も再現されているあたりが泣かせる出来。

トミカには自家用車以外にも多種多様な「事業用車両」がラインナップされている。陸自の車両も事業……というより「働く車」に違いはない。今後他の車両もシリーズとして登場することを期待したいところだ(さすがに戦車は難しいだろうが)。

(最終更新:2013/09/15)

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