【更新】飲食店で気になる「におい」はアレとあれ

2008年05月16日 06:30

たばこイメージC-NEWSは5月15日、飲食店の環境で気になることに関する調査結果の一部を発表した。それによると、とりわけ「ごみのにおい」と「たばこ」に関する項目(におい・煙)に対して「不快に感じる」反応を示す人が多いことが明らかになった。食べ物を扱う場であるだけに、おいしさを損ないかねない環境には厳しい評価を下すようだ([発表リリース])。

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今調査は4月4日と5日、東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・兵庫に在住で、月に夜2回以上外食する20歳以上のネットユーザー300人を対象に行われたもの。男女比は1対1で年齢構成比は20代・30代・40代・50代・60歳以上で均等割り当て。調査母数がやや少なめのため、世間の実情とは多少のずれが生じている可能性がある。

飲食店の環境で気になる、言い換えれば「不快に感じる」ことについてたずねたところ、音、明るさなどよりもにおい、特に「ごみ」「たばこ」のにおいに対して強い反応を示している。

飲食店の店内環境で気になる事
飲食店の店内環境で気になる事

「非常に気になる」が突出しているのは「ごみなどのにおい」「たばこのにおい」、そして「たばこの煙」の項目。愛煙家もいるからか「ごみ」と比べれば「気にならない」派の数は多い方だが、それでも「たばこ」関連項目の拒否反応の強さは特筆に価する。

飲食店内のたばこへの拒否反応
……女性の方が強い

詳細は公開されていないが「たばこ」の項目を男女別に見ると、「けむり」で「非常に気になる」は男性53%・女性71%、「におい」では男性45%・女性67%という結果が公表されている。これをみると「たばこ」への反応は女性の方が強いといえる。元々男性よりも女性の方が嫌煙家は多いだけに、拒否反応を示す人も多いということなのだろう。

席を案内されて着席したところ、これら「気になること」に気がつき、席を移動したいこともある。例えば喫煙席と禁煙席の分煙化がなされていない飲食店で、用意されたテーブルの隣の客がヘビースモーカーだった場合や、風向きなどの関係でごみなどのにおいが鼻についた時などだ。実際に「席を替えて欲しい」と頼んだことがある人に、その理由を尋ねたところ、やはり一番多かったのは「たばこの煙」だった。

席の移動を頼んだ理由
席の移動を頼んだ理由

【30センチ? 3メートル? 「たばこの煙」とその害はどこまで届く? 】にもあるように、たばこの煙が届く範囲は20メートル前後という定説がある。完全に密封された空間で閉鎖しない限り、例え分煙化をうたった飲食店でも「喫煙席」でたばこの煙やにおいを無くすことは難しい。ましてや喫煙席(との区切り)に近い禁煙席では、状況次第で香りが伝わってくることもある。

興味深いのは「非常に気になる」項目として「たばこの煙」「たばこのにおい」と共に突出した値を示していた「ごみなどのにおい」が、実際に席を替えて欲しいと頼んだ理由においてはあまり高い数字とならなかったこと。そしてむしろ「たばこ」「ごみ」に続く票数だった「温度」に関して「席替え」を頼んだ人が多かったこと。

ごみには十分注意するが
たばこと温度への配慮は
今ひとつ!?

これらの結果から推測するに、飲食店側としては「ごみ」のにおいには十分以上に配慮しているためお客が不快に感じることはあまりないが、「たばこ」や「温度」についてはそこまで気が回りきらないことが多いということなのだろう。

最近ではよほど小さなレストランや昔ながらの大衆食堂でもない限り、分煙化が進められている。ファミリーレストランや焼き肉店などで席を案内される際に「おたばこはお吸いになられますか」とたずねられた経験は誰でもあるはずだ。それでも「たばこ」のにおいや香りへの拒否反応・そして席替えの実体験がこれだけ多いのは、「たばこ」に関するお客の満足度がまだまだ低いことの現われでもある。

飲食店において顧客をひきつける魅力の一つとして、特にリピーターを得るかどうかにおいて、「たばこ」問題は避けて通れない要素ということになるのだろう。

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