スターツ出版、「感じる」ケータイ小説募集開始

2008年05月14日 12:00

モバイルイメージ【スターツ出版(7849)】では5月12日から、携帯小説サイト向けの小説こと「ケータイ小説」を公募する「第3回日本ケータイ小説大賞」の募集を開始したと発表した。過去2回において各賞を受賞した8作品が出版され、ベストセラーを生み出しているだけに注目を集める大賞として注目を集めている(【発表リリース、PDF】)。

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「ケータイ小説」とは「携帯電話上で読み書きされる小説」とリリース上で定義されている。つまり「読み手」はもちろん「書き手」も携帯電話で打ち込むことが前提となる。【ケータイ小説、出版化されれば7割が購入】でも分析しているように、「ケータイ小説」は通常の書籍上の小説とは異なる層が異なる感覚で興味関心を抱いており、新しい「感じる表現作品」というとらえ方もできる。

応募方法は各社が運営する携帯小説サイト(【野いちご】【BooksLegimo】)に設置されている公式応募サイトに登録の上、募集作品を書き込む形で応募。両サイト内で第一次読者投票を行い8月上旬には30作品を選考。その後【日本ケータイ小説大賞公式サイト】で最終ノミネート15作品を選抜し、選考委員会による最終審査の上各賞が決定する。応募資格は特に無く、対象も自由(公序良俗に反せず、これまで書籍化・書籍化予定のないもの)。ただし1ページ最大1000文字で200ページ以上を基準とする。

大賞は賞金200万円(1作品)、優秀賞は50万円(2作品)など各賞合わせて賞金総額300万円。大賞以下各賞受賞作品は原則としてスターツ出版から単行本として出版される権利も得られる。

書籍そのものの売れ行きが低迷する中で、新たなファン・購入層を獲得しつつある「ケータイ小説」。その愛好者は「読者」というよりは「視聴者」と「読者」の中間とも表現できる気もする。これも今まで世に無かった「携帯電話」という新しいメディアの登場で派生した、新たな文化の流れといえよう。小さな、手のひらの中の携帯電話によって、日本中に名を知られることになるベストセラー作家が、再び登場することになるだろう。


■関連記事:
【ケータイ小説、読む時間は1日45分】
【10年前の3割減・雑誌セールスは減少の一方で単行本の売行きは過去最高】

(最終更新:2013/08/06)

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