Q&Aサイトが大躍進・「Yahoo!知恵袋」は1年で2.7倍

2008年04月23日 08:00

Q&Aサイト利用イメージネットレイティングスは4月22日、「ニールセン・オンライン」が提供するインターネット利用動向調査サービス「NetView」の2008年3月度のデータをまとめたレポートを発表した。それによると俗にいう「Q&Aサイト」(利用者の質問に別の利用者が回答し、そのやりとりで生まれた知識や情報を利用者が共有できるサービス)がこの1年間で大きく飛躍成長していることが明らかになった(【発表リリース、PDF】)。

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「Yahoo!知恵袋」、「教えて!goo」の利用者数、ページビュー数推移
「Yahoo!知恵袋」、「教えて!goo」の利用者数、ページビュー数推移

リリースによれば日本国内で最大級の「Q&Aサイト」である「Yahoo!知恵袋」は前年3月からの一年間で利用者が2.7倍増に拡大、ページビュー数も2倍近くに増加している。数あるヤフーのコンテンツ内で、もっとも成長率が高いサービスとして注目を集めているとのこと。また、同種サイトの中では先行して展開し老舗的な存在の「教えて!goo」でも利用者数は5割増に増加している。

俗に言う「ナレッジ・マネジメント」タイプのこれらサイトは、仕組みそのものを機能として提供する点ではアメリカなどの海外が先行しているが、利用率においてはすでにアメリカを上回る結果が出ている。

日米における「知識・情報共有サービス」の日米比較
日米における「知識・情報共有サービス」の日米比較

ネットレイティングスの社長とニールセンオンラインのアナリストである萩原雅之氏によればこのような傾向をもって「Wikipedia や Q&Aサイトに代表されるようなユーザー同士による知識・情報共有サービスは、動画やSNSなどと並び近年最も成長したジャンル。アメリカと比べて利用率が高いことから、日本人好みのサービスともいえる」とコメントしている。

「教えてクン」と「知ったかクン」
さらに「自己顕示欲」と「知識欲」が
Q&Aサイトを繁栄させる

先にヤフーバリューインサイトが発表した主要情報メディアに関する自主調査結果でも、動画投稿サイトと並びQ&Aサイトはすべての年齢層において高い評価を得ており、将来ますます使われることが予想されている。元々ある人の質問や疑問に他の人が答えるという情景は掲示板でよく行われてきたパターンだが、それに特化集約し、機能として整備して場所を提供し、「コンテンツを利用者が構築していく」というCGM(Consumer Generated Media、利用者が内容を創って行くメディアのこと)に仕立て上げた工夫は多くの人の心をとらえているようだ。

運営側でも内容の監視など、掲示板の運営同様のサポートは必要になるが、「利用者が利用すればするほど魅力度がアップする」という特徴は見逃せないものがあるに違いない。今後もヤフーのようなポータルサイトにおける「総合Q&A」だけでなく、何らのジャンルに特化したサイトでもそのテーマにあったタイプのサービス提供などが行われ、ますますこのタイプのコンテンツは人気を集めることだろう。


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(最終更新:2013/08/07)

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