ジャパンネクストPTSの夜間取引、原則午前2時までに延長へ

2008年03月15日 12:00

【SBIホールディングス(8473)】は3月14日、傘下のSBIジャパンネクスト証券で展開されている私設取引システム「ジャパンネクストPTS」の取扱時間について、午後7時から午後11時59分までの現行取引時間に加え、翌午前0時30分から午前2時までの取引時間を設けることを発表した。3月31日から実施される(【発表リリース】)。

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【カブドットコムのPTS取引時間、3月からは8時20分~23時59分までに延長】で解説したように、現在数社が並行して私設取引システム(PTS)を導入している。取扱時間の点では【カブドットコム証券(8703)】の「Kabu.comPTS」が最長時間帯を確保する予定だった。

今回発表された「ジャパンネクストPTS」の夜間取引時間の拡大は、現行の午後7時から午後11時59分をセッション1とし、新たに翌日の午前0時30分から午前2時までをセッション2として導入。翌日まで取引ができるようにして、アメリカ市場の動向に敏速に対応できるようにした。

取引時間の比較(2008年3月15日時点)
取引時間の比較(2008年3月15日時点)

なおいくつか注意すべきルールがある。

・セッション間(午前0時から0時半まで)は取引・注文受付共に停止
・金曜日や祝祭日の前日はセッション2の運営が非営業日となるのでセッション1のみ運用。この場合セッション2の時間帯は休止。
・注文において「当日限り」に加え「セッション限り」(発注セッション終了まで有効)の注文方法を選択肢に追加。
・セッション次第で「約定日」が異なるが、決済日は同日。


「ジャパンネクストPTS」の夜間取引は取引時間外の事前注文が出来ないことや、オークションシステムが導入されていない(顧客指値対当方式)、各種データの提供量が少なく市場の動向がつかみにくいなど、制度上で改善すべきポイントが多い。それを差し引いても今回の「翌営業日の深夜時間帯における取引が導入された」点は高く評価できる。特に4月以降、商品系ETFが導入されPTSにも対応することとなれば、投資家の選択肢はより一層広がる。

リリースでは最後に「今後は、取引時間を昼間に拡大することにより、投資家の皆様の利便性をより一層追及すべく、準備を進めてまいります」と明記している。今後は「Kabu.comPTS」が予定しているように昼間の取引にも進出し、顧客の獲得競争を激化させることになるのだろう。

(最終更新:2013/08/10)

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