カブドットコムのPTS取引時間、3月からは8時20分~23時59分までに延長

2008年01月24日 12:00

株式イメージ【カブドットコム証券(8703)】は1月24日、同社が運営している私設取引システム「kabu.comPTS」の取引時間を3月中に、従来の18時30分~23時59分から8時20分~23時59分までに拡大すると発表した。現在複数の証券会社でPTS取引が実施されているが、通常の取引所が開場している時間帯でPTS取引が出来るようになるのは、日本国内では今回のカブドットコム証券によるものが初めてとなる(【発表リリース】)。

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カブドットコム証券では他社に先駆けて2006年3月からオークション方式のPTSを日本国内でははじめて導入していた。現在は同社以外に【マネックス証券(8698)】のマネックスナイター(17時半~23時59分)、【イー・トレード証券(8701)】などが参加するSBIジャパンネクスト証券のジャパンネクストPTS(19時~23時59分)などが知られている(【松井証券(8628)】の夜市(18時~23時50分)は2007年11月30日で終了)。

今回発表されたのはカブドットコム証券側のPTSについて、従来の時間帯から「夜間取引」と評されていたものを拡大運営し、取引所の開始前、さらにはお昼休み中までも開場しようというもの。これにより一日の取引時間は15時間39分となる。なお利用できるのは当然ながらカブドットコム証券に口座を開いている人のみ。

取引時間の比較
取引時間の比較

カブドットコムPTSの時間延長措置は株式市場そのものの低迷や、夜間取引において圧倒的なシェアを誇るようになったジャパンネクストPTSに対抗し、投資家の選択肢と利便性を拡大してシェアのかさ上げなどを狙っているもよう。特に一般取引所の開場以前、お昼休み中にもPTSとはいえ場が開かれるのは非常に興味深く、市場展開そのものに変化が生じる可能性もある。

とはいえ開業時間が延びることで他のPTS以上に不正取引の監視体制強化など、問題も少なくないものと思われる。今後は監視体制などをどのように強化するのか、そして他のPTSがどのような対抗手段をとるのかに関心が寄せられるだろう。

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