気分転換のお菓子、ナンバーワンは!?

2008年03月23日 19:30

チョコレートイメージマイボイスコムが発表した調査結果によれば、気分転換のために口にするお菓子としてもっとも多くの人に選ばれたのは「チョコレート」だった。コンビニやスーパー、専門店などでさまざまなお菓子が満ちあふれる中で、チョコレートに多くの人が憩いを求めていることが理解できよう(【発表リリース】)。

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今調査はインターネット経由で3月1日から5日の間に行なわれ、回答者数は1万4773人。男女比は46対54で、年齢階層比は30代38%・40代29%・50代17%など。今調査では先の【ストレス社会ニッポン・8割が「日頃ストレスを感じている」】にあるように日常生活のストレスに関する調査が行われ、それに付随する形で「ではストレスを解消するために口にするお菓子は……?」という形で設問が連動している。

【「毎日間食」女性は4割、チョコレートが大好き!】【ブラックチョコレートで疲れ気味な身体とおさらば!?】にもあるように、最近では単に「小腹がすいたから」「おやつの時間だから」「習慣だから」とお菓子を口にするだけでなく、疲れた時やイライラした時などに「気分転換」としてお菓子を食べる人が増えている。またお菓子メーカーでも小口サイズのお菓子を数多く取り揃え、まるでサプリメントか機能食品のようにお菓子を食べるライフスタイルを提案している。

特に元々男性よりも甘い物好きとして知られている女性にとっては、夢のような状況だろう。考え方を変えると、女性陣は自分自身のストレスを解消する方法を知らずのうちに身に付けていたことになるが……。

ともあれ、今調査では「疲れた時」「イライラした時」「ほっとしたい時」という3つの状況において口にしたい、食べているお菓子について問い合わせている(すべて複数回答)。

「疲れた時」に食べたいお菓子(上位五位のみ)
「疲れた時」に食べたいお菓子(上位五位のみ)
「イライラした時」に食べたいお菓子(上位五位+αのみ)
「イライラした時」に食べたいお菓子(上位五位+αのみ)
「ほっとしたい時」に食べたいお菓子(上位五位のみ)
「ほっとしたい時」に食べたいお菓子(上位五位のみ)

「疲れた時」「イライラした時」「ほっとしたい時」3つの状況下において、いずれもチョコレートが大いに支持されているのが分かる。「ほっとしたい時」は少しの差で「洋菓子」に負けているが、「疲れた時」「イライラした時」においてはダブルスコアでダントツの一位の座を得ている。元々チョコレート菓子の種類(特にすぐさま口に出来るミニサイズのパッケージのもの)が多いことに加え、「甘いお菓子」の代表格として頭に刷り込まれているのが原因に違いない。

チョコレートイメージまた、【「こころ」の疲れ度診断 :: Science@Sugar】【お砂糖を食べると頭がよくなる?(日本甜菜製糖株式会社)】にもあるように、特に脳が疲れを感じた時(直接疲れを感じた時だけでなくイライラしたとき、気持ちを休めたい時)には、身体に速やかに吸収されるブドウ糖などの炭水化物が求められる。黒砂糖などの砂糖を直接なめるのが合理的なのだが、それではあまりにも味気ない。「甘いものを求めている」という体のシグナルに応じる形で、手身近にある甘いお菓子のチョコレートを手にする人が多いのだろう。

なお「イライラした時」にお菓子を食べて気持ちを落ち着かせる人は他の場合と比べて少ないようで、「そもそもイライラした時にお菓子は食べない」と回答した人が2割強見受けられた。攻撃性の強いストレスともいえる「イライラ感」は、お菓子を食べる気そのものが起きないのかもしれない。

ちなみに余談となるが【総務省発表の家計】によると、2007年における「チョコレート」への消費金額がもっとも大きい県庁所在地は富山県富山市の年間5433円、チョコレート菓子の場合もやはり富山市で年間1364円となっている。富山といえば「越中富山の薬売り」で名を知られている。あるいは昔から薬に長けているこの地域の人たちの「勘」が、「チョコレートが気分転換に有益である」ことを知らず知らずのうちに身に付けてさせている……のだとしたら面白い話なのだが、どうだろうか。


(最終更新:2013/08/10)

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