ユーロの記念貨幣は原始人が描いたような絵がデザイン!?

2008年03月01日 19:30

ユーロの記念貨幣イメージ【Herald Tribune】などが伝えるところによると、来年にユーロ通貨10周年を記念して発行される2ユーロ(約321円)の記念貨幣は投票の結果、「わざと原始的なタッチにした絵(deliberately primitive)」の絵柄になることが決定した。【公式サイト】上のネット投票で41.48%もの得票を得て決定された。

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今回の記念貨幣の鋳造はユーロ貨幣では二番目のもの。去年EU(ヨーロッパ共同体)の設立50周年を記念して作られたものに続く記念貨幣となる。今回の記念貨幣の選択では事前に5つのデザインが選ばれ、2月22日までネット上で投票が行われた。

投票結果
投票結果

最終的に41.48%の票を得て採用されたのは、ギリシアのデザイナーGeorge Stamatopoulos氏による、棒人間がユーロのシンボルマークを持っているような「わざと原始的なタッチにした絵(deliberately primitive)」だった。氏によればこのデザインにした理由として

「ユーロ通貨は欧州の貿易の歴史の歩みにおける最先端を行くものです。その最先端を行くシステムで、有史以前に通貨が使われる前の時代、つまり物々交換による経済システムを思い起こさせる絵を採用することで、'貿易の歴史のすべて'を思い起こさせることができます」


ユーロの記念貨幣イメージと説明している。要は日本の郵政事業の記念として、1871年に発行された日本初の竜文切手を模した記念切手を発行するようなものだ(【参考:国立印刷局】)。

来年の1月までには9000万枚ほどにも及ぶ、この記念貨幣が発行され、ユーロ使用圏の15か国で使われるようになるだろう。

日本で(公的機関が製造し)最初に使われた貨幣といえば、和同開珎(わどうかいほう)が知られている。【日本最古のお金「和同開珎」が秩父市で使えます!?】でもとりあげたようにこの貨幣のデザインは一部の地域通貨で活用されているが、日本でも国の記念通貨として採用してくれると面白いかな、と思うのは当方だけではあるまい。

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