日本最古のお金「和同開珎」が秩父市で使えます!?

2005年10月25日 19:45

「和同開珎型商品券」イメージ【Exciteニュース】によると、埼玉県秩父市において1999年からコイン型の商品券(俗に言う「地域貨幣」)として、日本最古の古銭「和同開珎」(わどうかいほう・わどうかいちん)を真似たものが流通しているという。970円。1,000円分の買い物ができる。

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「和同開珎」の材料となった銅が秩父市で採掘されたことから、それを記念してのものだという。2002年からは有効期限が無期限となり、より一層使いやすくなったとのこと。また、10月20日には、銀貨タイプの「和同開珎」を模したプレミア5%タイプも販売された(すでに完売)。

なお【秩父商工会議所】のサイトではこの「商品券」を郵送で購入することもできる。物珍しいアイテム好きではあるが秩父まで遠出する余裕が無い人は利用してみるといいだろう。

今回の「和同開珎型商品券」のような地域貨幣(地域通貨、エコマネーとも呼ぶ)は、欧米で活発に発行・利用されている。その目的は「世界規模におけるマネー経済の流れに貨幣レベルでの地域単位で自衛策をこうじるための手段」「地域社会やコミュニティの活性化のため」「エコロジーやネットワークの地域単位での活用の道具としての役割」「マーケティングツールとしての期待」などさまざまである。

日本でもこの秩父市の「和同開珎型商品券」以外にも多種多彩な地域貨幣が発行され、色々な試みが行われている。その地域にマッチした(今回の秩父市なら「和同開珎」の材料の産地だからそれを模したものにしようという発想)アイテムが出ると、コレクターズアイテムとしても面白いかもしれない。

……食玩のように、珍しい地域通貨とその地域の説明パンフが入った「特選・地域通貨」みたいなもの、どこか作ってくれないだろうか。箱を開けるまで何が入っているか分からないタイプで。QRコードも同梱されていてそれを読み込むと、その地域を紹介(交通手段なども含む)する携帯サイトをチェックして地域紹介にも役立てるとか。

参考文献としてこちらを挙げておく。これは日本における地域貨幣ブームのきっかけとなった、NHKの番組「エンデの遺言--根源からお金を問う」の内容を盛り込んだ書籍。5年前の冊子であり、内容については賛否両論があるが、当時大きなインパクトを与えたものとして興味のある人は目を通すといいだろう。もっとも現在ならば『地域通貨』あたりで紐解けば、もっと新しい資料が山ほど出てくるので、そちらをチェックしてみてもよいかもしれない。


(最終更新:2013/09/20)

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