鉄道コレクション 銚子電気鉄道デハ301・デハ501 2両セット

【「ぬれ煎餅」銚子電鉄に業務改善命令、経営難の原因を探る】にもあるように千葉県に位置する銚子電鉄は、前社長の放漫経営で財政が悪化。鉄道設備の維持管理もままならない状態が続いていた。業務改善命令が出されたことを受け、同社側では自社が持つ特徴ある車両たちをアピールしたり、地元の名産「ぬれ煎餅」について今まで以上に積極的な販売促進を実施。その必至さや熱意が多くの人の関心を集め、【銚子電鉄支援ボランティア団体「銚電サポーターズ」発足へ】で紹介したように地元を中心とした支援組織も結成された。

銚子電鉄には哀愁漂う車両が多数配されているが、トミーテックから発売されている「鉄道コレクション」(1/150スケールの鉄道関連ミニスケールモデルで、Nゲージと呼ばれる鉄道模型と同じサイズ)の第一弾にも偶然に、銚子電鉄の所属車両のうち2種「デハ501」「デハ301」が含まれていた。銚子電鉄の問題がクローズアップ化されると共に両車両の人気も高まり、再販が期待されていた(当方自身は未確認だが、現在でも銚子電鉄の各駅では特別仕様の両車両のセットが販売されているとも聞く)。

今回発売が決まったのは、この2種類の車両を1両ずつ納めたもの。鉄道コレクションの第一弾のものと比べるとカラーリングがていねいになり、上半分の色も薄いクリーム色から現行の濃いこげ茶色に差し換わっている。

当初は1つ420円だった鉄道コレクションも原材料費の高騰を受けてか最新のものでは630円と相当に値上げされている。今回の「銚子電気鉄道デハ301・デハ501 2両セット」はそこからさらにお高い計算になり、おサイフの中身と相談を迫られるかもしれない。しかし鉄コレ第一弾で買い逃し、どうしても銚子電鉄車両が欲しい、という人にはチャンス到来ともいえるだろう。

ちなみにこのような特定車両2両のセット販売はこれまで「高松琴平電気鉄道 1020形」「名古屋鉄道 3700形」「名古屋鉄道 3700形2両」などで行なわれている。

……個人的にはこの際だから銚子電鉄のマスコット電気機関車「デキ3」を新たに作り、一緒に納めてほしかったところではあるが。

(最終更新:2013/09/07)