約7割は「私はメタボ」、原因は「運動不足と食べすぎ」!?

2008年03月06日 07:00

肥満イメージキリンビールが3月3日に発表した調査結果によると、メタボリック(内臓脂肪)症候群に関する意識について、全体の約7割が「自分はメタボだと思う(かもしれない)」と回答している人が明らかになった。しかしその一方で実際のBMI(ボディ・マス・インデックス)値が肥満に該当する値にある人は全体の16.4%に過ぎず、やや過剰な反応をしている可能性があることを示唆する調査結果となっている(【発表リリース】)。

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メタボ? 肥満? 実際には……

今調査は2月12日から14日の間、ネット経由で20歳以上の男女を対象に行なわれ、有効回答数は3954人。男女比・年齢構成比は非公開。

「自分はメタボリック症候群かも?」と考えている人は「思う」「もしかしたらと思う」を合わせて67.0%に及んでいる。また自分の体型を「太め」だと思っている人も過半数を超えている。

「自分はメタボか」(左)と「自分の体型をどう思うか」(右)
「自分はメタボか」(左)と「自分の体型をどう思うか」(右)

しかしながら実際にBMI値をはかり肥満の度合を確認したところ、肥満型に該当するBMI値3.25以上の値を得た人は全体の16.4%しかいなかった。

現在のBMI値は?
現在のBMI値は?

メタボと肥満はイコールではなく、BMI値が低いからといってメタボリック症候群ではないと言い切ることもできないが、やや神経質になっているきらいがあることが分かる。

肥満原因、男は「ライフスタイル」女は「おやつ」

メタボな状態、肥満化した原因は何か。自覚している点で答えてもらったところ、男女とも「運動不足」「食べすぎ」が最上位に挙がった。しかし第三位以降は男女で異なる結果が出ている。

太った原因は?(複数回答)
太った原因は?(複数回答)

「運動不足」「食べすぎ」に続く回答としては、

・男性……
 不規則な生活:31.3%
 飲む機会が多い:30.7%

・女性……
 間食:50.8%
 甘いものや脂肪分の摂りすぎ:44.2%


となり、男女で大きな違いが見受けられる。要は男性は「生活習慣に」、女性は「食生活に」それぞれ問題があると認識していることになる。男女そのもののライフスタイルの違いが、そのまま太った原因の自認部分にも現れているといえよう。逆に考えれば、男女とも「自分がなぜ肥満なのか、メタボ状態なのか」をある程度把握していることになる。


当サイトでも何度か取り上げているが、今年4月から40歳以上の医療保険者に対し、40歳以上の被保険者・被扶養者へのメタボリックシンドロームに着目した検診・保健指導(特定健康診査・特定保健指導)が義務付けられている。これらの言葉について、「意味までよく分かる」人は17.5%に過ぎず、「言葉のみ知っている」は51.6%という調査結果が出ている。「(内容の把握の有無を問わず)言葉は聞いたことがある」が7割近く、と見ることもできるが、逆に考えれば「実際の内容は知らない」人が8割超と考えることもできる。

今後実際に検診や指導が行なわれるにつれ、メタボや肥満に対する正しい認識や状況把握が行なわれることになるだろう。


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