メタボ該当者は920万人・予備群は980万人~厚生労働省発表

2007年05月17日 12:25

肥満イメージ厚生労働省が5月16日に発表した【平成17年 国民健康・栄養調査結果の概要について】によると、成人の体系は中高年齢におけるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の傾向が強まり、40~74歳男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームが強く疑われる、あるいはその予備群であることが明らかになった。

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男女別にみると男性は20年前・10年前の調査と比べてすべての年齢層で肥満者(BMIが25以上)の割合が増加しており、中でも40歳代がもっとも多い。一方で女性は20代と40代から60代で減少傾向にある。

男女の肥満者割合(BMIが25以上)
男女の肥満者割合(BMIが25以上)

さらに【メタボリックで四人に一人が要指導・来年4月から特定健診、特定保険指導開始】にもあるように来年から特定健診とその結果による指導制度がスタートするが、そのルールに従った「メタボリックシンドローム」のガイドラインに抵触する者、あるいはその予備群に該当する者は40~74歳の男性で2人に1人、女性の5人に1人の割合であることが判明した。

男女別メタボリックシンドロームの状況
男女別メタボリックシンドロームの状況

今調査を元に、2005年10月現在の国勢調査データを使って概算したところ、40歳から74歳におけるメタボリックシンドロームの該当者数は約920万人、予備群者数は980万人、併せて1900万人であることが推定される、ともしている。

今回発表された厚生労働省の調査結果では、子どもの食生活が乱れつつあることも数字的に明らかになっており、今後ますますこの割合・人数は上昇することが予想される。欧米諸国ではすでに肥満問題が国策となりりつあるが、日本もこの分野で「欧米に続け」としなくても良いだろう、というのが正直な感想だ。

また、仮にこの数字が確かだとすれば、来年4月からの特定健診結果に伴う特定保険指導には、1000万人以上の人が該当する可能性がある。保険行政側にその数を受け入れるだけの体制が整っているのか、非常に不安視されるところでもある。

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