「すばらしいコンテンツをつくるための4つのポイント」を自問自答してみる

2008年03月21日 06:30

たくさんの読者イメージ先日巡回したサイトで紹介されていたサイト論の中で、非常に興味をそそられるものがあった。タイトルは「すばらしいコンテンツを作って「読者」を「ファン」にする4つのポイント」。翻訳記事だが日本でも十分通用する内容。要は「サイトの一見さんや単なる読者を満足させ『愛好家』にレベルアップさせるため、サイト・ブログ運営側は何をすべきか」というもの。回答としては「すばらしいコンテンツ」を作るに尽きる、という話だった。それではその「すばらしいコンテンツ」を作るにはどうすれば良いのか。元記事では4つのポイントに絞り、解説している。

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元記事は【こちら】。当方自身がどれだけ出来ているのか、自戒の意味も含めて概要をまとめてみることにする。

●1.読者の関心をひきつける素材

タイトルは「素材」とあるが、内容的には「インパクトのある、心をひきつけるキャッチコピーをタイトルに使え」というもの。いわく

自分の考えたタイトルが、キャッチコピーとして雑誌の表紙に載ったところが想像できないようなら、もしかするとそれはアピール度がイマイチかもしれないから、工夫を凝らして、少しパンチの効いたものにしたほうがいいかもしれない。


まとめか釣りかイメージ俗に言う「タイトル論」というもので、読者はダイジェスト版やRSS、ぱっと見では「タイトル」「小見出し」しか見ないから、その部分で注目を集めなければアウト。本当に良い内容だとしても、入り口で退散してしまう。電車のつり革広告で興味を持ってもらえなければ、売店で買ってくれないのと同じ。

これについては自問自答の毎日。以前「新聞では最初の100語(※50語だったかも)以内で全文の概要を伝えなければダメだ」と指導を受けたことがある。新聞に限らず、人に読ませる文章で共通するルールといえよう。しかしこれがサイト・ブログでは通用しないとも考えられる。最初の100語、つまり当サイトならトップページの1段落目で読者が満足してしまった場合、その場で次の記事に興味が移ってしまうのだ。

半ば「釣り」的なタイトルで本文までひき付けるか。それとも全体の概要がひと目で分かるタイトル(や1段落目)にするべきか。どちらが読者のために、そして自分自身のためにより一層プラスになるのか。記事内容の特性である程度分けて判断しているものの、ベストな方法はまだ見つからない。

●2.タイムリーさ

ネット内の流行さにのれるかどうか、ということ。要は株式投資における「順張り」が出来るかどうか。

自分としては「ブームになりそうだから先回りしてこれを紹介していく」のは方法と目的が逆転しているようであまり好きではない。サイトの最上部にあるコピー「株式投資を中心にゲーム業界、Webテクノロジー、モバイル分野など、他愛もない情報(Garbagenews)をお知らせするサイト」を本髄とし、当方(不破)の主観を信じ、かつ世相や世間の雰囲気を見ながら自分の感性に刺激を与えたものを取り上げていくだけの話。いわば「自分の好きな野菜の種をせっせと植えていく」ようなもの(【「おもちゃ箱」「宝箱」「図書館」そして……当サイトに託す想い】 参考)。それで【「Wiiはどこに売っているの?」アクセス解析で見る、検索サイトの使われ方と臨機応変な対処法】のような事例がおきれば「豊作」(ラッキー)だったと思えば良い、と考えている。

代理店業務に携わる人、あるいは法人新聞社系サイトなみのアクセスがあるところならむしろ「自分が流行を創るんだ!」くらいのことを考えるのだろう。しかし自分にはそれほどの力量は、まだ無い(笑)。

●3.コンテンツの質

「すばらしいコンテンツ」の本質、そして読者を満足させて「ファン」に成長させるもの。それが「コンテンツの質」だと元記事では述べている。そしてもっとも大切なポイントは「わかりやすく書くこと」。イコール「文章の質の高さ」。

元記事に掲載されている「ブログ読者を対象にした3つの調査」の上位3位を挙げてみるが、すべてにおいて「文章の質が高いから」がトップに来ている。

・なぜそのブログを日常的に読んでいるか
 1.文章の質が高いから
 2.テーマが面白いから
 3.筆者の評判が良いから

・そのブログが自分にとって価値が高いのはなぜか
 1.文章の質が高いから
 2.ひんぱんに更新されるから
 3.サイトのデザインが良いから

・読んでいるブログの信頼性はどこで評価するか
 1.文章の質
 2.筆者の評判
 3.人の推薦


伝えたい事は正確に、そして不足なく伝えねばいけない。しかしそれで分かりにくくなったら元も子もない。原文でも「わかりやすく書くこと」の直前に「情報を正しく伝えるものにしなくちゃいけない」を配し、両者が相反するものになるリスクを示唆している。

一番なのは「正しく、そして分かりやすく」。しかしテーマによっては「正しく細部まで伝えようとすると、どうしても分かりにくくなってしまう」こともある。何よりまず最初に書き手(当方=不破自身)が理解することは当然。自分が理解できないことを他人に伝えられるはずがない。

その上で省けるものは省き、「読者に真意を伝えるために」シンプルさを考慮する必要がある、というよりしなければならない。例えばプロ野球の試合を伝える際に「巨人対阪神は1対0で巨人の勝ち」とシンプルに結果のみ伝えるのか、ホームランや勝ち負けの投手まで伝えるのか、さらに盛り上がった回まで状況描写も含めて説明するのか。その試合の意味(コンテンツにおける「伝えたいもの」)と読者が求めるもので臨機応変に変えるべき、なのだろう。

●4.共感

読者のハートをつかみ「ファン」にするためには、「情報」「感情」両面で読み手を納得させるコンテンツを作らねばならない。そのためには逆に読者のニーズをとらえ、求めるものを予想し、それに応える必要があるのだという。

それを果たすことができれば、そのサイト・ブログに対し読者は「情報を得ておくために『読み続けなければいけない』と感じる」ようになる。そして一体感を持ち、「常連さん」への仲間入りを果たす。

元記事のさらに元記事、つまり英語の文面とイラストでは少々ニュアンスが異なり「愛(LOVE)」と「尊敬(RESPECT)」の双方を読者が感じるように心がけるよう訴えている。表現が少々アレだが、「信仰」に近いものが「愛」と「尊敬」を兼ねた領域にはあるのだろう。


先に【携帯の利用頻度は「メール」「通話」「ネット」の順、お昼と帰宅後はメールばかり】でちらりと触れたが、サービスを提供する場合、あまりに大風呂敷を広げてしまうと、結局「器用貧乏虻蜂(あぶはち)取らず」になり、誰の要望にも応えないものしかできない場合がある。スピーカーよろしく多くの人に自分の情報、知ったこと、考えたこと、伝えるべきことを届けたいが、ニーズに応じないものは伝えようもないし、伝わったとしても心には届かないだろう。逆に多くの人が求めていそうな情報を、自分の技術や知識に反して無理に伝えようとしても、けっして良いコンテンツは生まれない。

「自分が伝えたい」
||
「多くの相手が知りたい」
ならベスト

送り手(当方)が満足し、多数の読者が喜ぶもの。それは両者のニーズが合致する「送り手の手の届く範囲の領域で、多くの読者が待ち望んでいるもの」に他ならない。その上で上記4つのポイントを考慮して創り上げ、適切に世に送り出せば、必ずやそれは「すばらしいコンテンツ」となり、読者を「ファン」に仕立て上げるのだろう。結局、【運用レポート】で何度と無く自問自答していることと変わらないわけだ。

……とここまで書いて気が付いた。「4つのポイント」を備え、「読者」を「ファン」にする「すばらしいコンテンツ」。元記事の「すばらしいコンテンツを作って「読者」を「ファン」にする4つのポイント」こそが、一番の具体例なのかもしれない。実際当方もこのように色々と考えさせられたし、巡回リストにこのサイトのコーナーを加えたくらいなのだから(笑)。


(最終更新:2013/08/10)

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