「M&Aに使える資金は1000億円」「ドラクエIX投入は慎重に」スクエニ和田社長は語る

2008年02月03日 12:00

ゲームイメージ【スクウェア・エニックス(9684)】の和田洋一社長は2月1日、ブルームバーグとのインタビューの中で、「M&A(Mergers and Acquisitions、企業の買収や合併)」を2年に1度のペースで行い成功を果たしてきたことや、仮に今後M&Aを行なうとしたら手元の資金が1000億円はあることなどを述べ、今後もこの経営戦略を維持していくことを明らかにした。また基幹タイトルである『ドラゴンクエストIX 星空の守り人(ほしぞらのまもりびと)』についてはバランス調整など慎重な姿勢を見せ、具体的な発売日に関する言及はなかったという(【該当記事】)。

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詳細は元記事を確認してほしいが、和田社長は現状の業績について「巡航速度」という表現を使って安定成長状態にあるとコメント。その上で、2003年にはスクウェアとエニックス、2005年にはタイトーという具合に2年に1度のペースでM&Aを実施し、いずれも成功したことを例示。そして今後のM&Aについて「タイトーの業績が急速に回復した」「サブプライムローン問題で世界的な株安状態になり、買収する側としてはむしろ有利な状態(俗に言う「お買い得」状態)にある」「国内に限らず国外、欧米だけでなく新興国マーケットも含め事業強化を視野に入れている」などと述べ、積極的にM&Aを展開していく意気込みを見せた。

M&Aには自社との株式交換によらない場合には現金が必要となる。その現金についても「いつでも'出動'できる資金が手元に約1000億円ある」と表現した上で、不足する場合にも「外部からの資金調達もそう難しい環境では今はないのではないか」としている。元々条件が合えばM&Aを行なう社是ではあるが、現在はその条件が整いつつあり、あとは行なうだけの価値がある対象を探している、という状況だろうか。

一方、気になる同社の基幹タイトル『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』だが、【DS「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」発売日を今年中から2008年に変更】にもあるように昨年夏に「2008年中」へと発売日が変更されたあと、新たな告知はない。同タイトルについて和田社長は「ほぼ出来上がっている」とした上で、通信に本格的な対応をしたためにバランス調整が重要であること、大型タイトルであるだけに中途半端なバランスで出したくはないなど慎重な姿勢を見せるに留まり、具体的な時期への言及は避けている。さらにWiiに対しても今後タイトルを増加させると共に、春に始まる任天堂のオンラインサービスにあわせてダウンロード専用コンテンツを投入する方針を示している。

『ドラクエIX』を心待ちにしている人にとって、発売日の言及は行われなかったことは残念な話かもしれない。しかしすでにゲーム根幹部分はほぼ完成しており、現在通信関連のバランス調整に入っているという知らせは、吉報といえるだろう。それだけバランス、つまり「楽しく遊べるかどうか」について力を入れて調整しているのだから、その点に対する期待も持てよう。

恐らくはスクウェア・エニックスにとって今年最大のお祭りになるであろう『ドラクエIX』の発売が今から楽しみだ。そしてそれと同時に、「M&Aスタンバイ宣言」ともいえる今回のインタビューを読むにつけ、いつゴーサインが出るのか、どこに対して行なわれるのか、その点も今後注目したいところだ。


(最終更新:2013/09/07)

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