からだスマイルプロジェクトの低カロリーな調理パン

2008年01月21日 06:30

からだスマイルプロジェクトの調理パンイメージGarbage Shot」第八十二回。今回は以前【対メタボ共同戦線・5社が共同開発した低カロリーパンをコンビニやスーパーで発売】で紹介した、「からだスマイルプロジェクト」の共同開発商品第一弾、低カロリーのパンのうちいくつかを紹介。近所で買い物をした時に偶然このパンを見つけ、「そういえばもう発売してたっけ。せっかくだから買ってみるか」とばかりに店頭に並んでいた全種類(3種類)を購入。

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「からだスマイルプロジェクト」とは【伊藤忠商事(8001)】と同社を筆頭株主と仰ぐ[ファミリーマート(8028)]、【ユニー(8270)】とその子会社の【ユーストア(9859)】【サークルKサンクス(3337)】の5社が共同して立ち上げたプロジェクト。健康意識の高まりに対するニーズに着目、「お客様の健康に資する商品を原料レベルから共同で研究開発し、ご提供していく」という目標をかかげ、「素敵な笑顔を、あなたの毎日に」をコンセプトに美味しい食品を展開していくというもの。

まず第一弾として開発されたのが1月15日から発売されている低カロリーの調理・菓子パン。正式名は「このおいしさでこのカロリー! 食物繊維もうれしいパン」。原料メーカーから小売まで、各社が協力して商品開発に望むことで、カロリー低減・食感や味が通常のパンから損なわれない新しいパン生地の開発に成功している。具体的には小麦の一部を食物繊維に代え、砂糖や油脂を減らす代わりに発酵種を駆使して代替したとのこと。また、小麦の代わりに利用することで、不足気味な食物繊維が1商品あたり3グラム以上含まれることになった。

生産そのものは敷島製パンに委託。11種類のパン(菓子パン)すべてが共同5社で発売されるわけではなく、特定企業限定のものもある。販売時にはそれぞれのコンビ二で独自のオリジナルブランド名を残しつつ、共同プロジェクト名「からだスマイルプロジェクト」をパッケージにつけて共同開発商品であることをアピールしている。

今回ファミリーマートで購入できたのは、「平焼きツナパン」「ハム&エッグ」「ハム&チーズ」の3種類。以前の資料によるとファミリーマートでは他にクリームパン・チョコクリームパンが発売されているはずなのだが店頭では見当たらず。どうやら結構人気があるようで、当方が買った時も横でOLと思われる女性がいくつかまとめて買い物かごに入れていた。

今回購入できた「平焼きツナパン」「ハム&エッグ」「ハム&チーズ」
今回購入できた「平焼きツナパン」「ハム&エッグ」「ハム&チーズ」
それぞれのパンには表に「からだスマイルプロジェクト」のマーク(左)、裏にプロジェクトの骨子(右)が書かれている。
それぞれのパンには表に「からだスマイルプロジェクト」のマーク(左)、裏にプロジェクトの骨子(右)が書かれている。

それぞれのデータは次の通り。

・平焼きツナパン(135円/85g)……164Kcal/食物繊維4.0g/ナトリウム442mg
・ハム&チーズ(130円/70g)……190Kcal/食物繊維3.8g/ナトリウム443mg
・ハム&エッグ(135円/80g)……175Kcal/食物繊維3.8g/ナトリウム482mg


全部合わせても529Kcal。ちょっと大きめな菓子パン1つ分のカロリーでしかない。昼食ならこれ+紙パックの野菜ジュースで十分過ぎるくらい。

さて早速封を切って中身を取り出し、試食してみることにする。

「平焼きツナパン」
「ハム&チーズ」。
「ハム&エッグ」
上から「平焼きツナパン」「ハム&チーズ」「ハム&エッグ」。今シリーズは成分やカロリーに注力されているので、見た目はきわめてシンプル。
「平焼きツナパン」
「ハム&チーズ」。
「ハム&エッグ」
「平焼きツナパン」「ハム&チーズ」「ハム&エッグ」それぞれの断面図。中身もやはりごく普通の調理パン。

そもそも「このおいしさでこのカロリー! 食物繊維もうれしいパン」の菓子パンや調理パンはカロリーなどの栄養成分がセールスポイントであるため、見た目はごく普通のパン。写真だけ見せられたら「なにこのパン会社の商品案内」くらいにしか思われないに違いない。断面図の惣菜を見ても、何も変わったところはない。

「ハム&チーズ」の断面をアップで。普通の調理パンより気持ち密度が濃い?
「ハム&チーズ」の断面をアップで。普通の調理パンより気持ち密度が濃い?

パンの封を切った時に鼻腔を甘い香りがくすぐったような気がしたのだが、ひと口含んでみてその香りが確かなものであることが確認できた。普通の調理パンのパン部分よりも、ほんの少しだけ甘めな味がする。単独で販売されているミルク菓子パンの味薄版のような感じだ。歯ごたえはいくぶん「もっさり」しているような重たいような気もするが、先の甘さをのぞけば何の違和感もない。パッケージを見せずにこのパンを手渡され食したら、恐らく今シリーズのパンだとは分からなかったはずだ。

三種すべてをそれぞれ少しずつ食べてみたが、カロリー低減のために行なわれた生地の変更による味の変化・低下・違和感はほとんどないに等しいと言ってよい。値段が通常の調理パンよりいくぶん高めのようにも見えるが、食物繊維を十分に取得でき、カロリーがここまで抑えられているのなら満足のいける内容といえるだろう。

トースターで焼いてみた
トースターで焼いてみた

最後に、あまりあり得る話ではないが、このような代替材料を用いた食品で「化けの皮」がはがれやすい「調理した上での食感」を試してみた。とはいっても調理パンでさらに調理するとなるとせいぜい「トースターで焼く」という程度のもの。写真にあるように半分に切ったものをトースターで軽く焼いてみた上で食べてみたが、焼いても通常のパンと同じようなカリカリ感があり、普通のパンと何ら変わりなく食べきることができた。

先の紹介記事を書いた時には正直「ここまでカロリー減らしたとなれば、見た目はともかく味はかなりぼそぼそとして『いかにも代替品使ってます!』みたいなものになるのではないか」と思っていたことを白状しなければならない。しかし実際に食べてみると良い意味で期待を裏切られることになった。

お店で見かけることがあれば、ぜひ一度手にとってその味の違いを試してみてほしい。


(最終更新:2013/08/18)

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