駐車場や渋滞問題を解決できそうな自動車

2008年01月11日 06:30

CityCarイメージ先日開催されたモーターショーでも「コンセプトカー」と称してさまざまな最先端・開発中の技術を用いた、あるいは斬新で画期的なアイディアを導入した自動車が公開されていた。実際に採用されて普及するかはともかく、いずれもが見ているだけで心ときめかせてくれるようなものばかり。先日【Popgadget】で見かけた、一瞬「?」と思わせるような車も、そのような「将来はこんな自動車が広く使われれば良いのに」と思わせるようなものだった。その車の名前は「CityCar」。昔某H社から発売されたものではなく、公共電気自動車である。

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この「CityCar」、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)内の【smart cities】、要は「ごちゃごちゃした、混雑で頭を痛めるような都市はもうカンベン。もっと未来的でスマートな都市づくりをするために必要なものを考えよう」というプロジェクトの中で提案されたアイテムの一つ。【詳細はこちらになる】

都市内の移動機関として用いられる電気自動車「City Car」だが、最大の特徴はその屈伸性。プロモーション用の動画が各所に上げられており、それを見れば具体的にどのようなスタイルで整理整頓され駐車していくのかが分かる。別に玉突き事故を起こしてこのような形になってしまったわけではないのでご安心を。

CityCar


CityCarのプロモーション動画。運用方法がよく分かる。

いわばスーパーなどに用意されているショッピングカートと同じスタイル。走行時のスタイルはすでに実用化されている電気自動車と同じように、ミニサイズでシンプルなもの。最大で運転手も合わせて二人まで乗り込むことが出来る。止める時には搭載されている「ロボットホイール」機能を用い、シャクトリ虫のように押し縮めて駐車スペースを節約する。これはモーター、ステアリング、ブレーキ、サスペンションなどが各ホイールに組み込まれているため、このような伸縮が出来るのだそうな。一度断面図を見てみたいものである。

さてこの「CityCar」。随所で「公共の」と表現したように、個人の所有物として提供されるのではなく、日本にもいくつかの駅で見られる「レンタル自転車」のような使い方が想定されている。主要地点間は地下鉄やバスなどのインフラを用い、それらの機関がサポートできない範囲の移動にこの車を使う(鉄道ならば「急行列車」が地下鉄やバス、「各駅停車」がCityCarと考えれば良い)。

利用者は「CityCar」が置かれている場所でクレジットカードを通して乗り込み、そして移動先で乗り捨て、カードを戻して利用料金を精算することになる。いわば「自分で運転するタクシー」のようなもの。主要地点は地下鉄・バスなどの公共移動手段、細かい地点ではこの「CityCar」を使うことで、大都市圏における移動をスムースにすると共に、都市内の自動車の量を減らし、渋滞と公害を減らそうという考え。

CityCarイメージちなみに「CityCar」の各要素についてはすでに特許を取得済みで、現在さまざまなデザインが考察中とのこと。また公式サイトに説明は無いが、この「CityCar」で少人数の移動のカバーはできるものの、荷物の運搬にはやはり従来通りのトラックやバンが必要となるという弱点がある。運用システムも、色々なハードルを超えねばならない。

とはいえ、都市内における個人ベースの移動にはこの「CityCar」で充分。これと「世紀の大発明」と呼ばれ一時期は「ブームも過ぎ去った」といわれながら、やはりその使いやすさから地道に浸透しつつある【セグウェイ(Segway)】を併用すれば、大都市内において物品輸送はともかく人の移動はほとんどまかなえるような気もする。もちろん自分で運転できない人のためのサポートシステムは必要不可欠だが……。

なおこの「CityCar」、初見はどうやら去年の11月頃だった模様。すでに見知っている人もいるかもしれない。しかし動画も見つかったことではあるし、日本国内の自動車販売台数は減少の一途をたどり「自動車についてもう一度見直す時期が来たのでは」という気運も高まっていることから、あえてピックアップさせてもらった。

日本では東京や大阪などの大都市に導入、となると難しいので、地方の近郊都市か新興都市、学園都市などに、実験的に配備してみると面白いかもしれない。

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