意外に高速!? 「一人用ミニ戦車」後日談

2008年01月03日 19:00

Paintball Panzerイメージ先に【誰でも気軽に「戦車隊、前進!」一人用ミニ戦車が大人気】で紹介した、ペイントボールが発射可能なミニ戦車Paintball Panzer。多くの人のマニア心をくすぐったようで、さまざまな方面から反響があった。年も改まったことではあるし、ここでまとめてみることにしよう。

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Paintball Panzerとは

イギリスで開発された、大人向けのミニ戦車もどき。それがこのPaintball Panzer。元イギリス空軍の技師が開発したもので、価格は8000イギリスポンド(約180万円)。キャタピラ稼動で車体材質は強化プラスチックス。エンジンはホンダのガソリンエンジンを利用し、イギリス内でなら車道での走行が可能。サイズは106×122×183センチ。各種ペイント弾などを発射することができる。

一人用模擬戦車「Paintball Panzer(ペイントボール戦車)」。
一人用模擬戦車「Paintball Panzer(ペイントボール戦車)」。嬉しそうな戦車兵の顔が多くの人の心を揺さぶった(笑)。

記事製作当時は販売元が提供しているプロモーション動画と、サバイバルゲームで実際に利用している様子を描いた動画の二つのみが確認されていた。中でも注目を集めたのは「実用」として用いられているこの動画。


サバイバルゲームで実働している勇姿。命中判定はどうするのか、など色々な論議を呼び起こした

車体内にいる操縦者自身に命中しないと「アタリ」の判定が下されないとなれば、まさに最強となりうるといえよう。

意外に高速だったPaintball Panzer

先の記事の掲載後、新たにPaintball Panzerを購入して走らせている動画が公開された。これはサバイバルゲームでの歩兵随伴戦車としてではなく、単純に道路上(正確には道路に見立てた中庭)を走らせて楽しんでいる様子が映し出されている。


喜びすぎて咳き込んでまで運転を堪能する男たち。最後には部品の一部を落としてしまうほど

見れば分かるように、先のサバイバルゲームでの利用状況の印象とは一変し、非常に高速で、しかも小回りが効く様子が分かる。……彼らの表情はまさに「満面の笑み」を体現しているかのようだ。

これだけ高速に走るのなら「イギリスなら一般車道も走らせることができる」というのも納得がいく。とはいえ、車体そのものの安定度は低そうなので、無理をするとすぐに横転するような雰囲気なので、あまりお勧めはできない。

戦車を自作する男たち

Paintball Panzerも元々は開発者の趣味のために作られたものだが、この写真や動画を見て「日本でも作れないか」という話が相次いだ。そもそもイギリスでは第二次大戦中から武器輸送用のキャタピラ式運搬車こと「キャリアー」が大量生産され、小銃や機関銃を搭載した軽武装車両としても用いられた。


タミヤ模型から発売されている、ブレン軽機関銃を搭載した「ブレンガンキャリアー」

比較的廉価で利用できるために大量導入されたが、大型車両と比べて特に秀でるところもなく、戦争後半に入ると一線を退いている。しかしキャリアーを生み出した文化を持つイギリスだからこそPaintball Panzerを作り出せたのかもしれない。

要は構造的には小型のキャタピラ駆動型農作業用キャリアーにハリボテをつけたようなものだから、日本で発売されているそれらの車両を改造すれば……ということだ。しかしお国柄というのもあるのだろう、日本で実際にそのようなものを作ったという話は聞かない(もしあったら教えてほしい)。

ところが海外、特に欧州では、サバイバルゲームが盛んなことや、軍用車両に対するわだかまりがさほどないことから、多くの人がPaintball Panzerのような「模擬戦車」を作っている。個人で運転して楽しむ人もいれば、サバイバルゲームで活躍させて注目を集めている人もいる。

パターンとして多いのは、小型自動車やオフロード用の大型車輪を有した6輪・8輪駆動車の上にハリボテをつけ、戦車のような形にしたもの。中には自作のキャタピラを車輪に巻いてキャタピラ駆動にし、しっかりと「戦車」にしてしまった人もいる。


Argocatという8輪駆動車を改造してキャタピラをつけて戦車を作り、自分の家で走らせる男性。キャタピラの巻き付け方も解説されている。

[2008.1.8.追加]上記戦車の製作過程の動画が見つかった。これによると単にハリボテをつけただけではなく、大規模な改造を施しているようだ。本格派。

直進だけでなく、ちゃんと方向を変えることもできるから大したものである。

しかしどうしてこうも、東西を問わず世の中には戦車バカ好きが多いのだろうか。やはり圧倒的な大きさと迫力、勇ましさにひきつけられるからなのだろう。

……いや、当方もその一人ですよ、ハイ(笑)。


(最終更新:2013/09/02)

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