誰でも気軽に「戦車隊、前進!」一人用ミニ戦車が大人気

2007年10月05日 06:30

Paintball Panzerイメージ利用目的はともかく、戦車や戦闘機、戦艦など軍用兵器には多くの人(特に男性)が憧れを持つというもの。その想いをかなえるべく登場し、今海外で話題になりつつあるのが【Paintball Panzer】。直訳すると「ペイントボール戦車」。お値段は8000イギリスポンド(約190万円)。日本で新車一台が買えるお値段。

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一人用模擬戦車「Paintball Panzer(ペイントボール戦車)」。まるでアメコミに出てきそうなスタイル。嬉しそうな戦車兵の顔が印象的。
一人用模擬戦車「Paintball Panzer(ペイントボール戦車)」。まるでアメコミに出てきそうなスタイル。嬉しそうな戦車兵の顔が印象的。

スペックは次の通り。

・定員……一名。
・キャタピラー稼動。
・完全注文生産制。注文してから三か月で完成予定。
・車体の材質は強化プラスチックス(GRP)。色は6色から選べる。
・エンジンはホンダのガソリンエンジンを採用。
・イギリス内でなら一般道路での運転が可能。
・対象年齢は15歳以上。
・サイズは106×122×183センチ。


この「戦車」を熱っぽく紹介している【DailyMail】によると「この戦車で戦車戦をすることにより、いつも上司にいじめられている事務員に、戦場での復しゅうのチャンスを与えてくれるでしょう」と説明している。戦車戦で日頃のうっぷんを晴らす職場というのもいかがなものかと思うのだが(笑)。

「6色」と説明があるがベタの原色ではなく、さまざまな迷彩色など「戦車らしい色」から選べる。
「6色」と説明があるがベタの原色ではなく、さまざまな迷彩色など「戦車らしい色」から選べる。

この戦車の開発者は、元々イギリス空軍(RAF)の技術者だったPhilip Parsons氏。最初は自分の趣味のためにつくりあげたそうだ。そして意外に出来が良いことに気が付いたのか、この戦車の販売をビジネスにすることを思いつき、現在に至ったのだという。

単にこの戦車に乗って専用の戦場を駆け巡り、ライバルや上司の戦車を撃破するのもアリだが、この「Paintball Panzer」による戦車戦専用のルールも用意されている。そのルールもさまざまで、例えば10回被弾したらエンジンが自動的に遠隔操作で切られるなどのパターンもあるとのこと。さらにチーム、もとい戦車隊を組んで敵と戦うための無線機も用意されている。

マニアな立場から言及させてもらうと、戦車というより自走砲に近い「Paintball Panzer」、その名前の通り砲身から発射されるのは実弾ではなくてペイント弾。解説では「1秒間に15発の発射速度を誇る」とあるのだが、本当にそれほどの発射性能を持っているのかどうかは(実物を所有していないので)確認が取れない(あるいは当方の翻訳ミスかも)。またこの砲身は差し替えが出来、ペイント弾の他に放水用の銃、さらには赤外線の銃を装備できるとのこと。赤外線の銃なら撃たれても痛くはない。

……というわけで実際にこの「Paintball Panzer」を実戦配備している動画を探して見たところ、いくつか該当するものを見つけることが出来た。エアーガンなどのサバイバルゲームで動員し、電撃戦に用いているシーンが多く見受けられる。前者はサバイバルゲームで実働している勇姿。後者は発売元のメーカーの動画。




前者はサバイバルゲームで実働している勇姿。後者は発売元のメーカーの動画。

特に前者の動画を見ると分かるのだが、装備している「ペイント弾」は大きめのものではなく、普通のエアーガンと同サイズの弾を発射するようである。これなら「15発/秒」も分からないではない。何しろガソリンエンジン稼動で高速発射するのだから、他の「歩兵」からすれば脅威極まりない(ただこの場合「戦車」ではなく「自走砲」でもなく「装甲車」に近い形となるのだが……)。

輸入できたとしても日本では道交法などの関係で利用はまず無理だろう(庭とか私有地内なら可能か?)。しかし興味をそそられるアイテムではある。


(最終更新:2013/09/08)

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