「先生、すでに半分の500万です!」サブプラの荒波に飲まれる西原先生のFX投資漫画

2007年12月25日 06:30

西原理恵子の太腕繁盛記FXイメージ先に【「いきなり一晩300万円の損失」さっそくやっちゃった西原理恵子のFX投資まんがスタート】などでお伝えした、【ウェブクルー(8767)】の運営する【金融スクエアbang!】の企画実体験FX漫画西原理恵子の太腕繁盛記FXにおいて、主人公にして同作品の作家でもある西原理恵子先生が持ち金を当初の半分にあたる500万円にまで減らしていることが明らかになった。【最新号の「Let'sデイトレに挑戦!」】で明らかにされた。

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FXとは「外国為替証拠金取引」の意味で、各国通貨の為替相場の変動を利用し、手持ち資金の何倍(場合によっては数百倍)もの為替をやり取りし、「利ざや」を稼ぐという投資方法。手持ちの資金を担保にして何倍もの資金を運用できるので、少額の投資で多額の利益が得られる可能性がある一方、取引ルールを厳粛にしておかないと同等の損失を受ける可能性があるという、まさに「ハイリスク・ハイリターン」な金融商品。

「西原理恵子の太腕繁盛記FX」は「サイバラ節」とも呼ばれる個性的な印象で知られる漫画家西原理恵子氏が1000万円を元手にFXに挑戦していく体験談的なレポート漫画として、初心者にも理解しやすいよう、疑問やエピソードを漫画を使って表現していくものだった。

夏以降為替の急激な変動が相次いでいるという特殊事情もあるが、期待に違わず第一回目で「オープニング前にすでにマイナス300万円」の損失を受けてのスタートを切り、「果たして単行本化云々の前に連載継続は可能なのか」という心配を読者に与えつつ連載は進行。【「全員これで七百九十万円の損失に乾杯」西原理恵子のFX投資まんが最新回掲載】にもあるように第四回目にいたる、その損失が参加者全員で790万円にまで拡大。一抹どころか二抹も三抹も不安を与えるような展開に至っていた。

最新号である第五回では、サブプライムローンショックと呼ばれる8月下旬の為替大変動を「それなりの損失」で抑えるところができ、「大嵐はおしまい。今はくもりでっせ」とのセリフの元、「円安が展開するだろう」「デイトレードをやってみよう」「まずいと思ったら即日決済」という話の流れのもと、参加者全員でデイトレ(デイトレード。一日のうちに売買を完結させる投資方法)に挑戦することになった。が……

円高第二波の直撃を受く
円高第二波の直撃を受く

期待に違わず円安予想が大外れ。「全員で」という前提があるが430万円を「飛ばした」ようだ。さらに、

翌日さらなる円高が彼らを襲う
翌日さらなる円高が彼らを襲う

円高はさらに進み、参加者全員がエラいことになったもよう。具体的な日取りは書かれていないが、ウェブクルー社が9月末決算であることや、「先月のウェブクルー送迎会」という表記があることから、今回の舞台が11月初旬であることが想定できる(9月末で〆て、10月初旬に期の切り替えも兼ねた送迎会)。

8月1日から先日までの円ドル相場。ピンク色の線が実際の為替レートの変動。楕円の赤丸付近が今回の舞台となった期間のようだ。
8月1日から先日までの円ドル相場。ピンク色の線が実際の為替レートの変動。楕円の赤丸付近が今回の舞台となった期間のようだ。

西原先生いわく「もう一か月もこの円高を泳いどるぞ」(原文ママ)とあるので、恐らくこのセリフは11月初旬までの「114円~118円のボックス圏での推移」を指しているものと思われる。そして直接の舞台となった「大波」とは、11月7日以降の為替急変を指すのだろう。

最後のコマでさりげなく「現在 西原持ち金あと五百万」という表記がある。この数か月の円高の状況下で企画進行と共に手持ちの半分を、まさに言葉通り「吹き飛ばして」しまったのだろう。しかもチャートを見ればお分かりの通り、その後さらに円高は続き、11月26日には107円台をつけ、その後は反転し急激に円安・ドル高基調に推移している。

「円安が続く」と予想し続けている間は円高が続き、デイトレをはじめた途端に相場が急変してさらに損失を広げた参加者一堂。ある意味非常に強運の持ち主ばかりが集まったともいえよう(単に運の向いている方向がこれまでは逆だったのかもしれない)。次回の更新が今年中に行なわれるかどうかは不明だが、色々な意味で楽しみであると共に、無事に連載が継続することを心から祈りたいばかりである。


(最終更新:2013/08/18)

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