SNSココロ・プラネット内で「良いことだけのニュース配信」スタート

2007年11月23日 12:00

SNSサービス【ココロ・プラネット】では11月21日から、「いいことしかいわないニュース配信」として「ココロ・ニュース」をスタートさせた。同社では「SNSでは世界初の試み」と言及している。

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元々SNSサービスの「ココロ・プラネット」では「人やモノの悪口を言わない」を唯一のルールとしている。いわく「誰でも、悪いことを言われたり、人から批判されるのは嫌なものです。なので、あなたも人・モノの悪いところをブログに書いたりするのではなく、読んでいて明るい気持ちになったり、前向きなことを書きましょう」とのこと。万が一のことを考え、24時間体制で「銀河パトロール部隊」なる管理側がチェックを入れているという。

今回導入された「ココロ・ニュース」は、ココロ・プラネットに連動する機能の一つ。「良いことしか言わないニュース」をモットーにニュースを配信し、自分の記事に関連性を持たせることで「良いことの連鎖」が発生するという。

この「ココロ・ニュース」を発案したのは元アナウンサーで現在ココロ・プラネットを運営している企業ココロ・プラネットの代表取締役石井貴士氏。リリースにいわく氏はアナウンサー時代に交通事故やゴシップなど、世の中が暗くなるニュースばかりを伝えることをとてもつらく感じていた。そこで、

「日本は世界のなかでも裕福で犯罪件数も少ないのですから、世の中が悪いわけではないと思うんです。にもかかわらず、悪いことばかりをニュースで伝えるから、将来を悲観する人が多くなり、生きる希望が持ちにくい社会になっているのではないでしょうか。ならば、いいことしか伝えないニュースが当たり前の世の中になれば、世の中全体が明るくなるのではないでしょうか」


との考えから、今回「ココロ・ニュース」を立ち上げたとのこと。パソコン版ではすでにリリースが開始されている。携帯版は12月10日スタート予定。

どの基準で「良いこと」「悪口」を判断するのか明確な基準は無く結局管理側の裁量にゆだねられていること、物事を見るには多面性を考慮しないと「上っ面」だけの情報しか把握できないことを考えると、「良いこと」のみのニュースが本当に「良いこと」であるのかどうかは判断がつきかねる。また、SNSでは初めてかもしれないが、一般的な「良いことのみニュース」ならば【「ハッピーなニュース」限定のニュースサイトに静かな人気!?】にもあるように海外のメディアですでに先行事例がある。

一方で例えば最近のアメリカメディアでは「軍関連のニュースは否定的なものの方がウケが良いのでネガティブなニュースばかりを流しているあまり、軍そのもののモチベーションが下がってしまっている」というレポートも伝えられている。対象が軍ではないが、日本でも似たような傾向(雰囲気)が無いとは言い切れない。

一歩間違えると単なるネタ系ニュースの集まりとなりかねないが、うまく舵取りを行なえば、「ココロ・ニュース」には相応のニーズが生じる可能性は十分にあるといえよう。


(最終更新:2013/08/18)

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