セブンイレブンのお弁当、包装がテープ止めでシンプルに・地球に優しくコストも削減

2007年10月12日 06:30

テープ止め弁当イメージ【セブンイレブン・ジャパン(3382)】は10月10日、セブンイレブンで発売するお弁当について11月から順次、包装の形式をこれまでの「ラップ包装」から「テープ止め」に変更することを明らかにした。見た目がわかりやすくなると共に環境負荷の軽減、コスト削減などに役立つという(【発表リリース】)。

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セブンイレブンのお弁当はこれまで、容器全体をラップ(フルシュリンクラップ、包み込むようにサランラップでパッケージすること)していた。これについて3月から試験を重ね、配送中の荷崩れや売り場での安定的な陳列などに対応するため、容器そのものの変更やテープの改善を行なった上で、テープ止めによる「弁当簡易包装」の実現にいたったとのこと。

現行の「ラップ(フルシュリンクラップ)包装」(左)と変更後の「テープ止め のみ」(右)
現行の「ラップ(フルシュリンクラップ)包装」(左)と変更後の「テープ止め のみ」(右)

今回容器形態を変更するのは全店舗において。2008年3月末までには全店舗1万1837店で導入される。これによりプラスチック原料が年間570トンほど(レジ袋に換算すると現使用量の約5%削減と同様)節約できるという。他にも「弁当の見易さ、選びやすさとともに、手作り感、できたて感をうったえかけることができる」「“コンビニ弁当はゴミが多い”というイメージを改善」などのメリットがあるとのこと。当然原材料費の削減にもつながる。

今まで全体を覆っていたラップにかわりテープ止めのみにしたことで、すぐにフタが外れないか・密閉性は大丈夫なのかという不安もある。これについては「フタと容器のかみ合わせ部分の構造の変更」「テープの構造の変更」などで対応。さらに運送時・陳列時などお店側の都合に対しても、運び方の工夫や容器の形の変更でカバーしたという。

指摘されてみれば確かに、コンビニの弁当を自宅で電子レンジで温め直し食べる際に、ラップされた包装をうざったく感じる経験は何度と無くある。あまりにも当たり前すぎて「そんなものなのかな」とその場ですぐに忘れてしまったが、「ゴミが多い」というイメージには違いなく、実際にゴミそのものも増える。

ちょっとした変更ではあるが、「できることからこつこつと」という今回の挑戦にはかけめない評価をすべきだろう。


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