セブンイレブンが売れ残り弁当などを完全リサイクル・エサや肥料に再生へ

2007年08月30日 08:00

コンビニイメージ【セブンイレブン・ジャパン(3382)】は8月29日、東京23区内約1000店のセブン・イレブン店舗で出てくる販売期限切れ商品、要は売れ残りのお弁当などの食品を、リサイクル資源として100%再利用することを発表した。回収した上で豚や鶏のエサに再利用したり、肥料として用いるという(【発表リリース、PDF】)

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リリースによればリサイクル対象になるのは、消費期限切れとなった食品系商品。お弁当はもとより惣菜、パン、おでんなどのレジ前商品、さらには牛乳やデザートも含まれる。一部報道によるとこれらのリサイクル対象商品は1店舗あたり15キログラム/日にも及び、毎日冷蔵回収される。そして飼料化センターで分別・精製処理され、一部はリサイクル品、一部は堆肥化センターに運ばれて堆肥となり、飼料化できたものは用途に応じて配合飼料メーカーを通じて供給される。

飼料化食品リサイクル。
飼料化食品リサイクル

なお店舗では容器と中身を分別する必要はない(専用回収箱に入れるだけ)ので、店舗の作業は最小限に抑えられる。また資料は三種類(高脂肪高たんぱく・低脂肪低たんぱく・液状)に精製され、セブンイレブンの弁当や惣菜などの食材として利用する、豚肉や鶏肉の飼料として利用される。

セブンイレブンではすでに2003年から消費期限切れ商品を肥料として精製し、その肥料を用いたほうれん草を商品原料として供給するなどし、一部リサイクル化を行なってきた。今回飼料・肥料など用途に分けて精製することにより、100%リサイクル化に成功したという。

今回のリサイクル化は1000店舗でのスタートだが、今後対象店舗を増やすと共に、グループ会社であるイトーヨーカ堂なども対象にする方針だという。

エネルギーのロスなども考慮して「100%リサイクル化」が本当に「地球に優しい」のかの検討や添加物問題(リサイクルで食物連鎖の「輪」を閉じてしまうことで、人工添加物が凝縮化する可能性はないのか)など、気になる点も無くはない。しかしながら、単にゴミとして廃棄処分するのではなく、再生できるのもは再生し、利用できるものは加工して再利用しようという心がけや、それを実践しグループの製品に活用する努力は買うべきだろう。

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