E3型バイオガソリンが来月から政府公用車にも・新宿御苑給油設備の改修工事進む

2007年10月22日 06:30

バイオエタノールイメージ環境省は10月19日、E3(廃材などで作られたバイオエタノールを3%混ぜた混合ガソリン)の供給に向けて、東京・新宿御苑にある国の給油施設を改修工事でE3用として稼動することとし、その工事現場に環境大臣が10月22日に視察することを発表した。またそのリリースの中で、来月から政府の公用車にもE3を用いることを明らかにした(【発表リリース】)。

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リリースによるとE3の製造・販売・使用という一続きの流れやE3そのものの社会への受け止められ方など総合的な実証実験のため、政府公用車を対象にE3の供給を行なうことを決め、そのための準備として新宿御苑の給油設備をE3用に改修する。今後は政府公用車だけでなく一般の自動車にも供給できるよう、態勢を整えていきたいとしている。

E3については先日【政府主導型バイオガソリン「E3」市場販売開始】でも報じたように、大阪府内での販売が開始された。しかしバイオエタノール燃料のもう一方の方式「ETBE」を強力に推し進める石油連盟などの石油業界の非協力的な対応もあり、ガソリンの供給を拒否しているため、E3の供給量は当初の計画を大幅に下回っている。

都内でE3が供給される体制が整い、政府公用車でもE3が続々使用されるようになれば、E3とETBEで勢力(覇権)争いをしている現状も少しは進展するだろうか。「日本の実情」をしっかりと認識した上で、より良い方法を選択し、開発と普及を推し進めてほしいものではあるのだが。

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