ケータイ検索はヤフー>グーグル>公式・絞込み検索を使いこなす時代へ

2007年09月11日 12:00

モバイルイメージ【Webマーケティングガイド】は9月10日、携帯電話における検索サイトの利用実態についての調査結果を発表した。それによると利用されている検索サイトはヤフーがもっとも多くグーグルが続いていることや、検索において単数のキーワードではなく複数のキーワードを用いるという、俗にいう「AND(アンド)検索」を行なうユーザーが7割近くに及んでいることが明らかになった。特に後者の数値は半年前の前回調査から14.5%増加しており、利用者の検索機能に対する技術が高まっていることがうかがえる。

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今調査は8月31日から9月4日、15歳から49歳のモバイルユーザー300人を対象として行なわれた。男女比は1対1。年齢構成比は10代24.0%、20代27.7%、30代31.6%、40代16.6%。キャリア(ハード販売元)比はDoCoMo:54.0%、au:36.0%、SoftBank:10.0%。調査母数がやや少なめなので、世間の現状とは多少のブレが生じていることを考慮した上でデータを参照する必要があることを、あらかじめ示しておく。

携帯電話もヤフー・グーグルの二強時代へ

よく利用するモバイル検索サイトについて複数回答で尋ねたところ、ヤフーモバイルがトップとなり、唯一過半数をしめた。パソコン上の検索サイト同様、日本でもヤフーがネームバリュー・利用率において第一位を占めていることが分かる。

良く利用するモバイル検索サイト(複数回答)
良く利用するモバイル検索サイト(複数回答)

「利用したことがない」とする回答が減り、ほとんどの検索サイトで前回調査より数字が上回っていることを見ると、携帯電話においても「検索サイトを使って、自分が見たいサイトを探す」という使い方は着実に浸透しつつあることが分かる。


モバイル検索も
ヤフー・グーグルの
二強時代か

また、多数の検索サイトがモバイル向けに展開しているが、ほぼ「ヤフーモバイル」「グーグル」「i-mode検索(公式)」の3サイトでシェアの多数を占めていることが分かる。パソコンの場合にはヤフー、グーグル、そしてその後にMSNやgooが続く形となっているが、モバイル向けもほとんど似たような状況で検索シェアが固められつつあるようだ(公式検索は別にしても)。

さらにヤフーが携帯電話でも「強い」のは、ソフトバンクモバイル端末における「Y!ボタン」(一押しでヤフー検索にジャンプできるボタン)が少なからず影響しているものと思われる。

絞込み検索などで検索サイトを使いこなす携帯電話ユーザー

検索エンジンで見たい情報が掲載されているサイトを探す場合、単数のキーワード(目的語)以外に複数のキーワードを入れる使い方も行なえる。例えば単純に「ラーメン」と入力すると「ラーメン」に関するサイトが結果として登場する。しかし自分で簡単にできる野菜たっぷりのラーメンを作りたい場合には、ラーメンの美味しいお店の情報サイトが上位に来ることが多いこの検索方法では、あまり成果が見られない。そこで「ラーメン」「レシピ」と検索結果を「絞り込む」ことで、自分の欲しい情報を得やすくすることができる。さら「ラーメン」「レシピ」「野菜」「美味しい」とすれば、より精度の高い結果が得られるだろう。

このような「複数キーワード(絞込み)検索」を携帯電話ユーザーがしているかどうかについてたずねたところ、「キーワードは2つ入力するのが平均的」と答えた人がもっとも多く、過半数を占めた。上記の例なら「ラーメン」「レシピ」というわけだ。

携帯電話で検索する場合、キーワードは平均していくつくらい入力するか
携帯電話で検索する場合、キーワードは平均していくつくらい入力するか

利用目的にもよるが、検索キーワードは複数あった方が適切な回答を得られやすい(もちろん「絞込み」そのものにもコツはあるのだが)。前回調査では「1つ」と回答したユーザーがもっとも多かったことを考えると、「検索サイトでは複数のキーワードを入力しても検索ができるのはもちろん、その方が結果を絞り込みやすい」ということを利用者が学んできたと推測できる。


さらに調査結果では「もし検索して自分の望みの結果が出なかった場合、どうするか」という問いに対する答えとして「別のキーワードを用いる」という回答(49.4%)の他に、「検索キーワードを追加する」、つまり絞り込み検索を行なうと回答した人が34.2%いることが明らかにされている。「まずはもっとも重要なキーワードで検索(先の例なら「ラーメン」)」「それで適切な回答が見つからなければ絞込み(先の例なら「レシピ」を追加する)」という、検索サイトならではの使い方を実践していることがうかがえる。

かつては画面も表示可能文字数もパソコンとは比べ物にならないほど少なく、最小限の機能と入力しか出来なかった携帯電話。機能も充実し表示サイズも大きくなり、そして利用者の携帯電話の利用経験も豊富になるにつれ、検索サイトの使われ方もたくみになり、パソコンに近い傾向が見受けられるようになった、ということだろうか。

数年前までは各キャリアが提供する公式メニューからのリンク先のサイトのみで十分満足できた携帯電話利用者も、今や検索機能を用いて非公式サイト(勝手サイト)を縦横無尽に活用する時代。「公式メニュー利用者がメインだから、携帯電話サイトには検索エンジン対策など無用だね」と言われていた時代は、すでに終焉を迎えているのかもしれない。


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(最終更新:2013/08/19)

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