任天堂、『DS文学全集』公式サイトオープン・発売は10月18日

2007年09月29日 12:00

書籍イメージ[任天堂(7974)]は9月28日、明治から昭和にかけての文豪の作品100点を収録した、いわばDS版電子ブックこと『DS文学全集』を10月18日に発売するが、そのソフトの公式サイトをオープンした(【該当ページ】)。

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『DS文学全集』は「DSで読書」をコンセプトに、明治から昭和にかけての文学作品を中心に厳選した100冊の名作を収録。ボタン以外にタッチペンも併用し、読み物としての名作をDSで読みすすめることができる。しおり機能を用いていつでも読書の中断や再開もできる。さらに、気分やレビューランキング(後述するWi-Fi経由)でオススメの一冊をアドバイスしてくれる機能もあるので、「どれから読んでいいのか分からない」「何となく読みたいけど具体的にどれを読めばいいのか……」とぜいたくな悩みを持つ人も、言葉通り心配ご無用。

選んだ作品が本当に面白いのか、自分の興味にあったものなのかを確かめるため、あらすじを確認することもできる。興味をそそられる内容なら本文を読み解けばよいし、あまり気がのらなかったら「次の機会に」すればよい。また、「概要は知っておきたいが全文を読むのは面倒くさい」というモノグサな人にもぴったり。

『DS文学全集』で興味深いのはWi-Fiコネクション(無線LAN通信)を縦横無尽に使いこなしていること。例えば読んだ作品には10点満点の評価や簡単な感想(10項目から選択)をつけられるが、それをWi-Fi経由でレビューランキングに投稿、さらには他のユーザーの評価や感想に目を通したり、それらのランキングから本を検索できる。少々雑な表現ではあるが、アマゾンジャパンの感想(コメント部分)の簡易版を『DS文学全集』上で展開しているようなものだろう。

さらに『DS文学全集』では、種類にもよるが大体20冊前後の作品を新たにダウンロードし、ソフトに納める(「本棚に入れる」)ことができる。いらなくなった作品は削除して本棚に空きを作れるし、自分の本棚にある作品はDSのワイヤレス通信機能で他の『DS文学全集』ユーザーに渡すことも可能。なお発売当初に配信される予定の作品は『蜘蛛の糸』(芥川龍之介)や『デンマルク国の話』(内村鑑三)など11作品。今後も逐次追加される予定とのこと。

【DSで日本文学をたしなむという考え方】でも語ったが、「DSで文学を楽しむ」という考え方は意外に多くの人に受け入れられている。似たようなコンセプトを持つタイトルとしてすでに『一度は読んでおきたい日本文学100選』が発売されているが、今回の『DS文学全集』はまさにハードメーカー本家おおもとの作品。Wi-Fiコネクションを用いた仕組みもあわせ、「さすが任天堂」と思わせる内容といえよう。

(最終更新:2013/09/08)

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