街並みコレクション 第6弾 甲州街道編

2007年09月30日 19:30

街並みコレクション 第6弾 甲州街道編 イメージGarbage Shot」第七十五回。今回は以前【工場や樹木、新農家など、トミーテックの「ジオコレ」に続々新作登】で少々触れた、【タカラトミー(7867)】のグループ会社【トミーテック】が発売している、Nゲージスケール(1/150)の食玩「ジオラマコレクション」こと「ジオコレ」の第6弾、『街並みコレクション 第6弾 甲州街道編』。発売は6月末で、すでに次回作の第7弾『駅前歓楽街編』の発売も間近にひかえている時になにをいまさら、という感もあるのだが、(「駅前歓楽街編」の予約の際に)紹介を忘れていたことを思い出したため、今回あらためて紹介をさせてもらうことに。

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「ジオコレ」とは1/150スケールの鉄道模型と同じ縮尺によって作られたさまざまな模型を食玩として発売するシリーズ。大きく「鉄道模型の車両そのものを発売する」鉄道コレクションと、建物をはじめとして「さまざまな情景を演出するための備品」建物コレクションや情景コレクション、さらには自動車に特化したカーコレクション、トラックコレクション、バスコレクション、トレーラーコレクションなどに分類される。前者は別売りの動力キットを用いることで、本当にNゲージ上で走らせることも可能。今回紹介するのは、街並みを再現する「街並みコレクション」の第6弾で、甲州街道の家々をかたちどったもの。

街並みコレクション 第6弾 甲州街道編
「街並みコレクション 第6弾 甲州街道編」。パッケージを一つ開けてみる。説明書や各種パーツ、シールが納められている

パッケージは直方体の箱で、フタを開けてみるまで6種類の建物(×色違いで2種、計12種類)のうちどれが入っているか分からないタイプ。フタを開けるとビニール袋で区分けされた各種パーツや説明書、シールなどが納められている。

種類によっては細かい別パーツも用意されている
種類によっては細かい別パーツも用意されている

建物の種類によっては情景を演出するための別パーツも用意されている。サイズは数ミリ程度と小さいが、なかなかに凝っている。上記写真は「道祖神と蔵」の「道祖神」「よしず」「たらい」。言葉通り「吹けば飛ぶような」大きさだ。ちなみに建物そのものの大きさは、こちらも言葉通り「手のひらに収まる程度」のもの。スケールが1/150なのだから当然といえば当然。

壁側面パーツ。組み合わのための凸凹が見える
壁側面パーツ。組み合わのための凸凹が見える

パーツ、と聞いて「プラモデル? 工作は苦手だけど……」と心配する人もいるかもしれない。確かにプラスチックで創られたモデルだから「プラモデル」には違いないが、接着剤は使わず単に組み込むだけのタイプ。パーツ数も10点前後。それぞれの壁面には凹凸があり、そこにはめ込む形なので、よほど無茶をしない限り5~10分で誰でも作れるはず(ただし細かいパーツをカッターで切る際には注意を要する。力を入れすぎると割れたりしてしまう)。以前紹介した【「ポッキー<ガンプラ>パック」(MS-06F ZAKU II)】の方がよほど複雑で難しい。

ナマコ壁の醤油屋
ナマコ壁の醤油屋

さて「街並みコレクション 第6弾 甲州街道編」には「庚申塔のある旅籠(はたご)」「土壁の蕎麦屋(そばや)」「トタン葺きの旅籠(はたご)」「ナマコ壁の醤油屋」「街道沿いの茶屋」「道祖神と蔵」の6種類、それぞれ色違いが2種類で計12種類が用意されている。どれが入っているかは先にも説明したように開けてみるまでのお楽しみ。

甲州街道には江戸時代の街並みがそのまま残されていて、それを再現したというのもあるのだが、「街並みコレクション」というよりは「江戸の情緒コレクション」のような雰囲気すらただよってくるものばかり。ガスボンベやカレーなどのポスター、ジュースのビンケースなどを取り除けば、そのまま江戸~昭和初期の街並みすら再現できてしまいそうな気がする。

鉄道模型のジオラマに使うには多少の修正(色合いの変更やすき間を埋めるなど)が必要だろうが、ローカル線の再現にぴったりなものが多いのはありがたいお話。

庚申塔のある旅籠(はたご)

道祖神と蔵
「庚申塔のある旅籠(はたご)」と「道祖神と蔵」

いくつか作り上げて、単純に横一列に並べるのも芸が無いので、下に茶封筒を敷いて地面らしくし、斜め横からの写真を一枚撮ってみた。厚みの関係で多少凸凹してしまったが、それなりの「らしい」カットになった……かな?

完成品をいくつか並べてみる
完成品をいくつか並べてみる

こういったミニチュアサイズの建物を見ていると、その建物の時代にタイムスリップしたような気分にさせてくれるから不思議なものだ。元々街並みコレクションは近代的な建物というより、少々古臭さを感じさせてくれる「味わいのある建物」がラインアップとして用意されている。特に第6弾は他のシリーズのように数十年の単位ではなく百年単位の過去に戻ったかのような錯覚にすら陥らせてくれる。建物コレクションの『神社』などと共にそろえれば、江戸から明治、大正、昭和初期の古き良き日本の情景を再現できそうな気がする。


(最終更新:2013/09/08)

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