今調査は9月3日から5日までの間にネット経由で行なわれたもので、サンプル数は1702名。回答者年齢層は30代がもっとも多く38.2％、ついで40代の29.7％、20代の12.8％。中堅サラリーマン層が中心というところか。

●一日二回以上ご飯を食べている人は7割

普段ご飯を食べている人は全体の98.7％とほぼすべての人が「食べている」と答えたものの、一日のうちご飯を主食としている回数は「2回」が多く過半数の5割強、それに次いで「3回」と「1回」がそれぞれ2割強を占めている。

一日のうちご飯を主食として食べる回数

この結果は「一日二食以上ご飯食が7割強」とも「一日一食以上はご飯以外を食べる割合が7割強」ともとらえられる。どのような見方をするかは人それぞれだが、「朝から晩まで全部ご飯とする人は2割程度しかいない」と見た場合、ご飯以外の主食が深く浸透しつつあると考えることができるだろう。……0.1％「一日5回ご飯を食べる」という回答があるが、お前は相撲取りか。

●朝食はご飯が敬遠される傾向に

では具体的に、朝昼晩どの食事で「ご飯食以外」の食事が取られているのか。大方の予想通り、「朝食」がもっともご飯食以外の食事を選択しているようだ。

ご飯を食べる機会

夕食では9割近く、昼食でも7割近くがご飯食であるのに対し、朝食はわずか4割程度しかない。

夕食は色々なおかずと共に、一日を締めくくる食事としてしっかりとしたものを食べたいがため、それらのおかずに合うご飯を採るのだろう。また昼食でややご飯食の傾向が減ってしまうのは、学食や食堂など外食において、おにぎりやお弁当以外にサンドイッチや菓子パン・調理パンなどのパン類、ラーメンやうどんなどのめん類を選択するためだと思われる。

一方朝食で4割しかご飯食を選択しない理由は、今調査では詳細は分からないが、「朝食を食べない人」が13.4％いることや(昼食は2.5％、夕食は0.8％、他の参照資料【朝食抜き傾向、子供だけにあらず 20代男性は「欠食」状態】)、【毎日朝食を食べる人は68.8％でパン派が主流、でも時間は10分以内が過半数】などから、「時間が無くてご飯食を作って食べる余裕が無い」ことが推定される。

もちろん「朝、まだ本調子で無い時にいきなり重量感のあるご飯など、口にする気分になれない。気軽に食べられるパンでいいヨ」という人も多いだろう。たとえお茶漬けやおにぎりでも、調理パンやサンドイッチと比べたら「朝から重たいナ」と感じるに違いない。

●ご飯の最大のライバルは「パン」

実際、ご飯以外で食べる主食は何か、という問いには、7割近くが「パン」と回答している。いつ食べるかといった食事時の属性まではリサーチされていないが、恐らくこの大部分が朝食に選ばれているのだろう。

ご飯以外で食べる主食(複数回答)

うどんやそば・ラーメンを立ち食い店で食べる、食堂でラーメンやスパゲッティを選ぶという状況も容易に想像できるが、頻度的にはそれほど多くはないようだ。むしろあらかじめ購入しておいて、時間になったら自分の机の上でも食べられる「パン」の便利さが好まれているのかもしれない。

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生活環境の事情などから他勢力、特にパン一族(笑)に主食の座を一部奪われつつあるご飯。それでも7割の人は一日二食、一食以上ならほぼすべての人が食べていることから分かるように、絶対多数の支持を集めていることが分かる。

これだけ多くの人がご飯を支持しているのだから、よっぽどお米そのもののこだわりもあるのだろう……と思われるのだが、実は同調査によればお米の品種について「決まった銘柄は無い」とする人がもっとも多く41.7％と4割強を占めている。特定品目では「コシヒカリ」がもっとも支持を集めているが、それでも34.9％。ただし「外国産のお米を購入したいか」という問いにはわずか3.2％しか肯定されていない。

ご飯・お米が好きで毎日食べたいのには違いないが、日本産のものであればどれでも良い、という中途半端なこだわりしかないようである。

(最終更新:2013/08/19)