年金個人情報提供サービスのユーザーIDとパスワードが到着しました

2007年08月20日 06:30

年金手帳イメージ先に【「ねんきんあんしんダイヤル」に電話してみました】でお知らせした、【年金個人情報提供サービス】のユーザーIDとはパスワードについてだが、一か月以上経過した7月20日にようやく到着した。「三週間から四週間」といわれていたが、結局五週間強かかったことになる。早速レポートしてみよう。

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黄色い封筒で到着

「日刊・不祥事問題」の如く毎日のように問題が明らかになる年金や社会保険庁の話を耳にしつつ、なかなか到着しない「年金個人情報提供サービス」のID・パスに「色々大変なんだろうな」と半ばあきらめていた、五週間目を過ぎた週末。ようやくそれらしい文書が社会保険庁から届いた。黄色い封筒に「親展」の赤文字。送り元は社会保険庁・社会保険業務センター。ほぼ間違いないだろう。

社会保険庁から届いた黄色い封筒。ハンカチのように幸福を呼ぶ黄色い封筒になるのかどうか……
社会保険庁から届いた黄色い封筒。ハンカチのように幸福を呼ぶ黄色い封筒になるのかどうか……

開けてみると中には書面が二枚入っていた。一枚はユーザーIDとパスワードが書かれた文書。もう一枚は使用上の注意。

ユーザーIDとパスワードのお知らせ。受付番号や発行月日と共に書かれている。
ユーザーIDとパスワードのお知らせ。受付番号や発行月日と共に書かれている。
使用上の注意。両面にびっちりと書かれている。
使用上の注意。両面にびっちりと書かれている。

発行月日を見ると7月13日になっている。請求したのが6月12日だから、丸々一か月かかったわけだ。さらに発行されてから郵送され到着するまでに一週間。業務が溜まっているのだろうと察するに余りある。

早速アクセスしてみる

先に電話と書面で当方(不破)自身の年金履歴は問題がないことは確認できているのだが、せっかくだからアクセスして再確認してみることにする。後に再度説明するが、年金加入記録の内容は毎月一度更新される。先のデータからの進捗も気になるところだ。ページは【こちらになる】

社会保険庁内年金個人情報提供サービスページ
社会保険庁内年金個人情報提供サービスページ

……のだが、実はここで一旦記事進行はストップ。8月19日にようやくこの先のステップに進むこととなる。なぜか。「お客様設定パスワード」を忘れてしまい、色々試しているうちにロックがかかり、再申請をしなければならなくなったからだ(笑)。

申請時に「このページをプリントアウトしてIDが到着するまで大切に保管しておいて下さい」と記述されているページをプリントして安心しきっていたのだが、肝心のIDが到着した時になってはじめて、そのプリントされた用紙に「お客様設定パスワード」が出力されていないのに気が付いた次第。マヌケにもほどがある。

再申請は7月21日。届いた書類を見ると発行日は8月8日。手元に届いたのは8月16日。申請から一か月くらいはかかる状況に変わりはないようだ。

ログイン画面では届いた書面に記載されているユーザーID、パスワード、そして申請時に入力したお客様設定パスワードの3つを入力。間違いがなければスムースにログインできるはず。

ログイン時の画面。「お客様設定パスワード」はくれぐれも無くさないように
ログイン時の画面。「お客様設定パスワード」はくれぐれも無くさないように

うまくログインできると、最初に現在(最終更新日)の年金関連のデータ一覧が表示される。国民年金や厚生年金など、各制度を全部合わせたものだ。大体はこの画面でことが足りる。

ログイン後最初に現れる「年金加入記録(一覧)」画面。
ログイン後最初に現れる「年金加入記録(一覧)」画面。

上部には登録されている名前や住所、生年月日や基礎年金番号、下部には年の経過に従った加入制度の変移が記録されている。当方の場合、学生時代から国民年金に加入していたので最初が「国民年金」と表記されているが、人によっては最初から厚生年金と記載されていることだろう。また最初に勤め始めた会社でずっと勤務していれば、最も下の欄は「厚生年金」で、その横軸の「喪失年月日」の部分は空欄のはず。

最下部には国民年金、厚生年金、船員保険それぞれの加入月数が記録されている。

それぞれの年金制度の詳細も分かる

それぞれの年金制度の詳細(月単位で納付済みかどうかなど)を調べたい場合には、この画面から上部にある、該当制度の緑ボタンを押す。

国民年金の履歴詳細。
国民年金の履歴詳細。

まずは国民年金。未納の月は「未納」、納付されている月は「納付済み」とある。厚生年金に加入している月は「/」で表示され、一年丸まる厚生年金が適用されている場合は年そのものが省かれているので注意が必要。月単位で「あれ? この月は支払っているはずなんだが……」とミスによる未納データかどうかを確かめることが可能。

厚生年金の履歴詳細。
厚生年金の履歴詳細。

続いて厚生年金。こちらは会社が変わるたびに、あるいは毎年年金額を決定する標準報酬月額が算定されるたびに新しい項目が加わる。つまり同一の会社に長年勤めていても、毎年年金算出のための額が決められ、項目が一つ追加されることになる(同一金額でも毎年追加される)。仮に会社を退社すれば厚生年金の資格は失われるので「原因」部分に「喪失」と書かれるし、転職などをして新しい会社に勤めれば「再取得」となる。

大まかな機能は以上となる。もし登録されているデータに不可解な、あるいは記憶と一致しない点があれば、ねんきんあんしんダイヤルなどに問い合わせるのが一番。


当方の場合、データを再度検証してみたが、特に問題となるような点(納付したのに未納状態となっている月があるなどの間違い)は見当たらなかった。一安心……だが、今後のデータが100%正しく記録されるという保証はどこにもない。

まだ問い合わせをしていない人で、気になった時点での年金の登録データを知りたいのなら「ねんきんあんしんダイヤル」に電話するなり、「年金支払履歴」を請求すればよい。しかしこれまでの経緯があるので、「半年から一年に一回くらいはチェックしないと不安だな……」と思う人も増えているだろう。

そのような思いを持つ人なら、今回のように「年金個人情報提供サービス」のIDなどを申請し、気が向いたら最新情報を参照すれば良いだろう。気になることはできるだけ早いうちに解消しておきたいのが人の常というものだからだ。申請して数週間も書類の到着を待つのは、このIT社会においてナンセンスである。

選挙が終わった途端に、年金問題はほとんどマスコミで報じられなくなった(選挙戦の政争の具に使われた可能性が高い。元をたどれば……なのだが)年金問題。しかし事態は進展したわけではなく、選挙結果もあってか、社会保険庁や年金そのものの問題は一向に解決の兆しすら見えない。

やはり手に入る情報はできるだけ手に入れ、自分の判断材料を増やし、最後は自分で自分自身を守る、ということなのだろう。


(最終更新:2013/08/19)

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