「ねんきんあんしんダイヤル」に電話してみました

2007年06月14日 19:35

年金手帳イメージ職を転じたり結婚したりなどでデータに変更が加えられる際にその処理がしっかりされていないなど「ただでさえ受給額が減って支払開始年が繰り延べされてるのに、ちゃんと支払った分ですら反映されてないというのはどういうことだ!」というコトになりかねない状況で、政府や関連省庁が大騒ぎしている年金問題。年金制度そのものの構造的な問題にまで発生しそうで、非常に根が深い模様。今は現政権や担当大臣に非難が集中しているが、「そもそもこれまで手をつけてこなかった歴代の関係者、与野党含めて全部に等しく責任あるんじゃないのか? むしろメスを入れた現政権に一定の評価をしてもいいのでは」とさえ思いたくなるような状況。……と大局的な話はともかく、まず気になるのは「自分自身の年金のデータ、間違いなく登録されてる?」ということ。さっそく問い合わせの電話先ねんきんあんしんダイヤルに電話してみた。

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「ねんきんあんしんダイヤル」にチャレンジ

電話で問い合わせイメージこの「ねんきんあんしんダイヤル」(0120-657-830)は24時間土日も対応しているフリーダイヤルの番号。ただしあくまでも「記録照会専用番号」で詳しい相談は受け付けていない。まずはここで自分のデータが正しく登録されているかを確認し、問題があれば社会保険事務所なり「ねんきんダイヤル」なりに相談をすることになる。

さてこの「ねんきんあんしんダイヤル」。今朝のニュースだと「つながるまでに平均30回ほどかけなおす必要がある」「なかなかつながらなくて苦情が殺到」など、不安要素山盛りな話ばかり。日中では一番混雑を避けられるであろう9時前にかけてみる。

一度目。「大変混雑しています」のメッセージ。切って再度チャレンジ。つながった。何度か自動転送された後、係の人からの応答あり。

この番号はあくまでも記録照会のみ。電話で確認している人の国民年金・厚生年金のデータが社会保険庁などに何年からどれくらいの期間入っているのかを教えてくれるに過ぎない。当方の場合、大学在学中に国民年金に加入したあとしばらくはそのままの状態が続き、その後厚生年金にも加入することになり、何度か職を転じたため、「厚生年金のデータがちゃんと上乗せして反映されているか」「職を転じたときに登録の切り替えが無事に行われているか否か」という心配があった。

まずは本人確認。基礎年金番号の他に現住所や名前、その他個人情報を伝え、本人であるかどうかの確認をしてもらう。確認がとれると、キーボードを打つ音が聞こえ、結果を教えてくれた。

結論としては、ちゃんと厚生年金に入っていた期間も間違いなく反映されていて、職を転じた期間も問題なくデータが登録されていた。ゲーム風にいえば「ミッション・コンプリート」というところ。

仮に「問題あり」という場合には?

仮にデータに不足分があったら、つまりこのまま放置しておくと「保険料の払い損になりかねない」場合は、と訪ねたところ「厚生年金については該当する期間勤めていた会社に問い合わせ、そのデータを元に社会保険事務所の関連窓口に連絡を入れたり直接おもむいてくれ」とのことだった。「勤めていた会社がすでに無い場合」は、その会社の管轄する自治体の社会保険事務所(あるいは役所)に行き、事情を話してデータを取得してほしいという話。

計算中イメージどちらにしても、すでに辞めている会社に再度連絡をしたり、役所までいかねばならないのは少々面倒くさいし、事情によっては気まずいこともあるだろう。ましてや引越しなどで遠方にある場合、「何で社会保険庁の不手際でこんな苦労を……」と愚痴りたくもなる。

なお今サービスでは「派遣会社の人に任せきりで社会保険庁の人たちは何をやっているんだ」という批判も聞かれるが、実際に電話した限りでは、権限の範囲で係の人はしっかり仕事をこなしているし、少なくとも「記録照会」という役目は十分果たしている。専用端末の操作を覚え、応対マニュアルさえあれば、問題なくこなせる範囲のもののようだ。

もっとも、その程度の事柄がこれまで出来なかった社会保険庁側に問題があることに変わりはないのだが。

電話をかける時、窓口までおもむく時のチェックリスト

さて、これだけではあまり役に立たない内容なのでいくつか経験談などからチェックリストを作っておく。つながってから慌てないように、あらかじめこれらの資料を手元に用意し、電話をかけよう。

・年金手帳
・履歴書(自分の職歴や厚生年金加入期間、いつどこで働いて何を払っていたのかをチェックするのに必要。提出するわけではないのでメモでよい)
・メモ道具(得られた回答を忘れないように)
・年号変換表(西暦と和暦。問い合わせのデータと記憶との合致をスムースにするため(【例えばこんなページをご利用あれ】))。


年金手帳は会社預かりの人の人も多いだろう。経理などに相談し、必要事項を写させてもらったりコピーをとって、対処しよう。

また、実際に社会保険事務所におもむいて相談を受ける場合には、次のようなものを準備しておくとスムース。

・年金手帳
・本人確認ができる公的なもの(健康保険証、免許証)
・支払領収書(年金の、あれば)
・履歴書(自分の職歴や厚生年金加入期間、いつどこで働いて何を払っていたのかをチェック、説明するのに必要。提出するわけではないのでメモでよい)
・自分の名前で間違えやすいものがあればそのリスト(郵便物で自分の名前がよく間違えられている場合は、社会保険庁でも間違って登録されている可能性がある。その可能性を潰すため)
・その他、年金保険料を支払った記録、それを証明できるものがあればその資料
・メモ道具(得られた回答を忘れないように)


ちなみに、電話の場合は実際につながってから最低でも30分くらいは対応に時間を採られることになる(参照や確認に時間がかかる)。当方は実際に窓口まで足を運んだわけではないので実測ではないが、報道の限りでは社会保険事務所はひどい混雑で、数時間の単位で待たされることもあるようだ。半日仕事と見る必要がありそう。

さらにオススメしたいのは、窓口に直接赴く前に、一度自分の年金支払履歴を請求し、データ上では自分の年金保険料の支払がどのように記録されているのかを確かめること。これは現在上記「ねんきんあんしんダイヤル」に問い合わせた際に請求すれば、約一か月で郵送されるとのこと。

また、先日株式市場雑感(07/06/12)でも触れたが、【年金個人情報提供サービス】のIDを申請し、インターネット上から自分の年金情報が確認できるようにしておくとさらに良い。こちらは現在、申請してから三週間前後で郵送にてIDが送られてくるとの話。

当方は両方とも申請し、現在IDの到着待ち。速ければ来月頭にも届くはずなので、到着次第順次使い勝手などをレポートすることにしよう。

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