「中国製に不安」82%、「チャイナ・フリー」に賛同61%・米世論調査結果

2007年08月08日 12:30

アメリカと中国イメージ世論調査などを行なうアメリカの調査機関【ゾグビー・インターナショナル(Zogby International)】が8月7日に発表したレポートによると、アメリカの消費者の82%が「中国からの輸入品を買うことに不安を覚えている」と考えていることが明らかになった。食品に限定しても「中国から輸入した食品は安全ではない」と答えた人は59%にのぼり、「大丈夫だ」と考えている人は30%に過ぎなかったことが明らかになった(【発表リリース】)。

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すでに【アメリカに「SAFE China Free(中国産原材料ナシだから安全)」商品の展開広まる】でお伝えした後も相次いでリコール問題が発生すると同時に、中国側から報復措置も実施され「このような状況で来年のオリンピック開催は本当に大丈夫なのか」という懸念の声さえ聞かれる中国製品について、ゾグビーがアメリカの消費者に対して7月17日から19日の間、4508人を対象して行われた調査結果が発表された。レポートによると±1.5%ほどの誤差が生じている可能性があるという。それによれば、

・中国からの食品は安全だとは思わない……59%(安全だと思う……30%、不確か……12%)
・中国が厳しい安全規定を定めるまでは中国製品のボイコットに賛同する……63%
・「チャイナフリー(China Free、中国産原材料ナシだから安全)」商品展開には賛同し、その商品を購入したい……61%
・中国製品を買う第一の理由は価格が安いからである……86%
・1/3の人は価格が4倍でも中国産のではなくアメリカ産のおもちゃを買い与える。一方で42%の人は価格が安いことから海外製のおもちゃを買い与える
・問題のある商品が販売されている状況について、37%が製造業者自身、30%が輸入業者に責任があると考えている。17%は(輸入を止められなかった)アメリカ政府に責任が、7%は該当する外国政府に問題があるとしている
・中国の報復措置的意見「問題を誇張している」について無視すべきである……72%
・中国はアメリカの意見を真剣に聞いている……45%(疑っている……46%)
・中国や他の国に、安全規格の整備や製品品質の確保のために外圧を加えるべきである……89%
・問題のある製品を輸入する業者に、一層強固なペナルティを課すべき……85%


などと、アメリカ国民が今件についてかなり強い反応を示していることがわかる。

一方、「一週間、中国産の商品を買わずに生活ができるか」という問いには53%の人が「難しい」と答えており、「問題ない」と答えた43%を上回るなど、完全なボイコットが難しい現状も浮き彫りにしている。

日本の調査機関では似たような調査がほとんど行われていないので、当然ながら調査結果も出てくることがない。アメリカ同様日本でも品質管理問題が色々と叫ばれている中、非常に気になる問題であるだけに、耳を傾けたい内容だとは思われるのだが……。


(最終更新:2013/08/20)

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