【更新】キユーピー(2809)、チャーハンを美味しく仕上げるのにマヨネーズが有効と発表

2007年08月30日 08:00

チャーハンイメージ【キユーピー(2809)】は8月29日、常日頃から言われている料理のテクニックの一つ「チャーハンを作るのにマヨネーズを使うとべたつかずにパラッと仕上がる」原因について研究を行い、マヨネーズ中の卵黄や食酢などが影響を及ぼしていることを突き止めたと発表した。この成果は2007年8月30日・31日に開催される、日本調理科学会平成19年度大会で発表されるという([発表リリース])。

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リリースによると「マヨネーズでチャーハンが美味しくなる」理由にはつぎのような原因が確認できた。

・植物油と比べるとほぐれやすくパラッとすることが視覚的に確認。
・各種成分を抜いたマヨネーズを用いて粘性を調べた結果、べたつかずパラッとするのは成分中の卵黄(レシチン作用)の影響が大きい。また食酢も影響を与えている。
・さらにマヨネーズ中の卵黄は乳化状態であるため、熱で変性することなくお米と混じりやすい。よって卵黄+乳化された油がご飯をコーティングするのでパラッとする。


実験結果の一部。マヨネーズから各種成分をのぞいてチャーハンを作り、粘性などを比較。
実験結果の一部。マヨネーズから各種成分をのぞいてチャーハンを作り、粘性などを比較。

実際に食べ比べをしてもらったところ、「べたつかずパラッとしている」「コクがある」「美味しい」の点で優位性が見られた。一方「油っこさ」については差異はなかったという。

マヨネーズと料理の不思議な関係への研究については先に【キユーピー(2809)、ホットケーキを焼く際にマヨネーズが有効との研究発表】で報じたように、ホットケーキにも有効なことを発表したのが記憶に新しい。成分比較部分はともかく視覚・味覚部分には検証数が少ない気もするが、今回の研究結果により、やもすれば都市伝説とも受け取られかねない料理と素材の関係について、また一つ科学的な証明をなしえたことになる。

マヨネーズの好き嫌いやアレルギーを考慮する必要はあるが、身近な家庭料理ともいえるチャーハンを作る際には、「チャーハンを使うと美味しくなる」を豆知識として覚えておくのもよいだろう。

なおキユーピーでは【公式サイト】上ですでに今件についてビジュアル・レシピ込みで詳細な説明を行なっている。さらにその下のメニューには「ホットケーキ」や「エビフライ」「天ぷら」「厚焼き卵」「ハンバーグ」などにもマヨネーズが有効であることを語るページへのメニューが用意されている。キユーピーはマヨネーズで料理のすべてを支配するつもりなのかもしれない(笑)。


(最終更新:2013/08/19)

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