もしもの時のために・非常持ち出し品26品目

2007年08月16日 12:30

地震イメージ先に【地震が起きたその時に必要な10の行動】で紹介したように、東京消防庁監修・【森永製菓(2201)】作成の防災のしおり……家庭での防災対策」において、「もしもの時のための備え」に関するさまざまな情報が掲載されていた。前回はその中でも「10のポイント」を紹介したが、今回は「非常持ち出し品チェックリスト」を見てみることにしよう。

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防犯のしおりイメージ昔からよく言われていることだが、地震の際には「家族で3日分の準備が必要」とされている。現在ではその常識もくつがえされつつあるが(2日程度である程度カタがつくものもあれば一週間程度の分量を必要とする場合もある)、目安としては妥当な線。

「もしもの時のための備え」では大きく5項目にわけて、準備品をリストアップしている。具体的には次の通り。※は当方の方で補足説明、あるいは追加をさせてもらった。

■食料品関係
・飲料水(1人1日3リットル)
・家族三日分の食料
・缶切り、ハサミ
・食器類(皿、スプーン、カップ)※(紙製)

■医療品など
・救急セット(三角巾、消毒薬、軟膏など)
・家族が常用している薬
・生理用品
・紙おむつ、粉ミルク、ほ乳瓶

■衣服
・動きやすい服装の着替え(※ジャージなど)、スウェットシャツ、セーター、下着、靴下
・タオル、バスタオル

■日用品
・懐中電灯※自家発電可能なものならばなおよし
・ラジオ※同上
・予備の電池
・ライター、マッチ、ろうそく、携帯コンロ、ガスボンベの予備
・手袋(軍手)
・石けん
・筆記用具、メモ用紙
・近郊の地図
・ちり紙、ロールペーパー
・ビニール袋(各種)
・ロープ、ガムテープ

■貴重品
・現金(札と小銭)
・身分証明書の写し
・健康保険証の写し
・貯金通帳の写し
・認印


「非常持ち出し品」といえば先に【新型インフルエンザへの食料品など家庭備蓄品を考察する(2)食料品】などで記事にしたように、新型インフルエンザが大流行(パンデミック)した場合に外出を出来るだけ避けるために用意した「家庭備蓄品」と性格が非常に似通っている。ただし違いもあるので注意が必要。簡単にまとめると

■類似点
・通常のインフラ(商店などでの買物含む)が十分に利用できない状況下での生活を前提としている

■相違点
・新型インフルエンザ……水やガスなどは使える可能性が高い。住居は引き続き使える。外出は出来ない。該当品は室内設置が前提。
・地震など……水やガスなどはほぼ使えない。住居は使えない可能性が高い(外出を余儀なくされる)。該当品は持ち出しが前提。


となる。要は「新型インフルエンザは引きこもり、地震などはキャンプ生活」と例えられるだろう。この違いに注意。

つまり、「地震用持ち出し品」と「新型インフルエンザ用備蓄品」は共有できる部分と出来ない部分がある。共有部分をうまく利用し、重なっている部分を省くことで、ダブることなく持ち出し品を準備しよう。具体的には

「地震用持ち出し品」……基本セット(持ち運び可能)。地震の時にはこれだけを持ち出す。
「新型インフルエンザ用備蓄品」……オプションセット。持ち運びできなくとも良い。パンデミックの際には「地震用持ち出し品」に加えて、このオプションセットの備蓄品を用いる。


両備品利用の概念図。
両備品利用の概念図。

という形になるよう、準備すればよい。例えば「飲料水」なら、持ち出しできる量は限られているが、自宅に備蓄するだけなら相当量が可能。だから「地震用持ち出し品」バックにはペットボトルを数本入れておき、「新型インフルエンザ用備蓄品」にはダース単位で用意しておけば良いことになる(もちろん携帯・個人用浄水装置があれば「持ち出し品」に追加しておく)。


最近は大型だけに限らず、それなりに体感できる大きさの地震が多く、「一応持ち出し用の非常食でも備えておくかな……」と考えている人も少なくないはず。防災の日(9月1日)も近いことではあるし、これを機会に自宅の持ち出し品を再点検、あるいはそろえてみてはいかがだろうか。


(最終更新:2013/08/19)

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