ダイエットのきっかけ・女性は「服の着こなし」、男性は「健康診断」

2007年07月13日 06:30

ダイエットイメージネットリサーチ会社【ディムスドライブ】は7月12日、ダイエットに関するアンケート結果を発表した。それによると73.3%の人が「自分はダイエットの必要がある」と認識しており、男性の4割が「健康診断の結果をきっかけにダイエットをはじめた」としている(【発表リリース】)。

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今調査はインターネット経由で8408名に対して5月23日から31日の間に行われたもので、男女比は3627対4781。30代と40代の回答者がもっとも多く、この2層で6割以上を占めている。年齢の平均は男性43.4歳、女性38.0歳。

ダイエットの経験は現在進行形が3割・過去に経験が4割

ダイエット(減量)をしたことがあるか、しているかについてたずねたところ、「現在実行中」が27.9%、過去にしたことがある人は41.3%に登った。したことがない人は30.3%と3割程度にしか過ぎなかった。このダイエット経験について年齢層別に解析すると次のようになり、年齢が若いほど現在している・した経験がある人が多いことが分かる。

年代別ダイエット経験
年代別ダイエット経験

本来こういう類のものは、年齢を経るごとに経験したことがある人の割合は増えていくもの(経験する機会が増えるからだ)。しかし実際には高年齢になるに従って現在ダイエット中・ダイエットの経験者共に減っていることから、ダイエットをしなければならない状態が「成人病」の部類のものであることや、生活習慣の変化によるもの、あるいはダイエットに対する考え方が変化していることなどが推測される。

ダイエットのきっかけ・女性は「服」、男性は「健康診断」

それではダイエットをしている、していた人に対し、そのきっかけをたずねてみた。するとトップには「太ったから」が、次いで「自分で体型や体重が気になった」からがランクインされた。

ダイエットをしているきっかけ(現在進行形でダイエット中の人に対し)。
ダイエットをしているきっかけ(現在進行形でダイエット中の人に対し)。

もっとも「太ったから」は体系的・数字的(体重や胸囲)など客観的な事実を元に判断したもので、「自分で体型や体重が気になった」は主観的なもの。視点は異なるものの、共に「自分が太っている」という認識を持っていることに違いはない。その後には「洋服を着こなしたい、着られなくなった」「夏の薄着を前に」「健康診断の結果から」が続く。

ところがこの順位、男女別で見てみるとトップと第二位は別として第三位以降に大きな違いが生じる。

ダイエットをしているきっかけ(性別で分類。現在進行形でダイエット中の人に対し)。
ダイエットをしているきっかけ(性別で分類。現在進行形でダイエット中の人に対し)。

トップと第二位は同じだが、第三位は男性が「健康診断の結果から」、女性は「洋服を着こなしたい、着れなくなった」となっている。第四位も男性が「洋服を着こなしたい、着れなくなった」だが女性は「夏の薄着を前に」となっている。女性の「健康診断の結果から」は第七位とかなり下のポジションに位置する。

これらの結果から、「自分自身が太った、ダイエットをしなければ」という認識は男女共通だが、それ以外のきっかけ・原因としては男性が「健康診断など医学的・健康的な面で」、女性が「洋服など着こなしを良くするためにというビジュアル面の改善を求めて」ダイエットをしていることが分かる。

男は切実な問題から、女はビジュアル的な観点から(もっとも女性にしてみればビジュアルも「切実な問題」と主張するのかもしれない……)ダイエットに踏み切る傾向があるようだ。一方で、【メタボリックで四人に一人が要指導・来年4月から特定健診、特定保険指導開始】にもあるように、来年4月からはメタボリック症候群関連で、一定年齢以上は特定健診とその後のサポートによるダイエットが求められることになる。「ダイエットをしなければ」という世の中のルールが作られ実践されていくにつれ、男女共にダイエットに関する意識も少しずつ変化していくのかもしれない。

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