株券電子化に向けて野村證券が「株主探偵」サイト開設

2007年06月24日 12:00

2009年1月から実施予定の株券の電子化に向けて、すでに各証券会社が顧客や株券の取り込みに動いている。【野村證券(8604)】は6月22日、すでに既存の株券電子化に関する専用コーナーとは別に、専用のウェブサイト【株主探偵 名取裕子の捜査ファイル】を開設。女優の名取裕子嬢を起用してテレビコマーシャルや新聞などで情報展開を行うことを明らかにした(【発表リリース】)。

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テレビCMは25日から放送されるが、このCMには名取裕子嬢が株主を探り当てる「株主探偵」に扮し、海辺の断崖や大邸宅のリビングで活躍していく。その姿を通じて、広く一般の人々に、手元の株券についての確認を促していくという。

「株主探偵 名取裕子の捜査ファイル」紹介パンフレット
「株主探偵 名取裕子の捜査ファイル」紹介パンフレット

株券の電子化は2009年1月から、上場会社の株券そのものが無効になり、帳簿上で電子的に管理され、権利も確定される仕組みのこと。例えば他人名義のままの株券を持っていると、電子化の際に株主としての権利を失ってしまう可能性がある。

2008年も後半になると登録などの作業が殺到するため、早めに手持ちの株券の手続きをしておいた方が(混雑に巻き込まれなくて)よい。そこで各社とも優良顧客の確保という観点からも、必至になって早期の電子化手続きを薦めている。【「タンス株」動向詳細確認・タンス株比率は近畿が高く、個人投資家の2割強はまだ「タンス株」状態】にもあるが、現在においても全体の2割前後が俗に言う「タンス株」として眠っている可能性が高い。

いたずらやお遊びで上場企業の株券を保有していることはありえない。想定されるのは遺産相続や持ち主の失念、あるいは死去などにより、忘れ去られてた状態の「タンス株」が関係者に知られることもなく存在していたり、かつて勤めていた時の自社株会の株式など。最悪の場合、せっかくの財産を失うことにもなりかねないので、「株主探偵」の指摘で心当たりが少しでもあれば、あらためて周囲を探してみるのが良いだろう。

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