経団連主導のコンテンツポータルサイト「ジャパン・コンテンツ・ショーケース」オープン

2007年06月16日 12:00

インターネットイメージ日本経団連とコンテンツの製作・保有する約60社ほどの会社や団体、さらに関連省庁などから構成される協議会「コンテンツ・ポータルサイト運営協議会」は6月14日、その構成物であるコンテンツポータルサイトジャパン・コンテンツ・ショーケースをオープンした。

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これは【コンテンツ著作権情報検索サイト、来年4月オープン】にもあるように昨年の8月創設された協議会が運営を模索していたサイトで、「日本国内外の利用者が日本のコンテンツに関する情報に円滑にアクセスできるよう、関係者が協力して権利の所在情報等を提供できる体制を充実」させるための主力サイトとなるもの。

現在登録されているのは映画49件、映像番組2191件、音楽223万5756件、文芸作品72万8718件、コミック5万8901件、アニメ4件、写真/美術/イラスト1378件。

「ジャパン・コンテンツ・ショーケース」トップページ。
「ジャパン・コンテンツ・ショーケース」トップページ。

検索自身は誰にでも行えるが、登録利用者となることで著作権者などの情報を閲覧することが可能になる。事業者がコンテンツを検索結果から探し出し、二次的に利用したい場合、この登録作業が必要となるだろう(登録には審査をパスする必要がある)。

しばらく操作をしてみたが、現段階で納められているデータが「省庁などが日本文化として内外に積極的に薦めたいと思われる優等生的コンテンツ」の登録を優先していること(アニメはわずかに4件、ゲームにいたってはカテゴリが用意されているのに1件も無い)、トップページでいきなり利用規約が掲載されて同意しないとアクセスそのものが出来ないなど高圧的なイメージを植えつけかねない構成なのが第一印象。そして何よりも「あいまい検索」や「類似検索」「画像検索」などの「検索しやすい仕組み」が一切無く、特定コンテンツの詳細をある程度知っていないと検索そのものが出来ないなど、ポータルサイトというよりは言葉どおり「ショーケース」に過ぎないイメージが強く見受けられた。

画像コンテンツの情報配信を行う【JPCA GRAPHICA】なるものがこの「ジャパン・コンテンツ・ショーケース」と連動する形で6月下旬にスタートするようだが、今サイトがこのような形である以上、画像側サイトも「ポータル」というよりは単なるデータを雑多に詰め込んだ「ショーケース」レベルのものに留まってしまう可能性も捨てきれない。

特に、英語バージョンが用意され今後は中国語など多言語への対応も予定されているものの、今プロジェクトがメインで対象とするであろう海外向けの配慮があまり見られないのが残念。単なるショーケースではなくデータベースとして有効に、多くの人に使ってもらえるよう、今後機能改善が果たされることを切に願いたい。


(最終更新:2013/08/20)

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