DS用のワンセグチューナー、ようやく年内発売へ・株主総会後に試作品を公開

2007年06月30日 12:00

ゲームイメージ『時事通信』が伝えるところによると[任天堂(7974)]は6月28日に開催された株主総会後の株主向け自社製品体験会において、携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」向けのワンセグチューナーの試作品を公開した。年内をめどに発売するという。

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これは先の2006年2月に【任天堂(7974)、携帯ゲーム機DSにさまざまな新機能搭載を発表。まさに多機能携帯情報端末へ】でお伝えした周辺機器の一つ、地上波デジタル放送受信カード。公式サイト上に今件に関する情報が記載されていないので、実機がどのようなスタイルをしているのかは不明だが、基本的なスタイルは上記記事にあるイラストと同じだと思われる。

発売日について当初は昨年末、そして今春に予定をしていたが、元記事によれば視聴地域の受信状況試験などでのびのびとなっていたという。気になる価格は「数万円もするような高価な商品にはならない」とのことなので、数千円、高くとも一万円+α程度のものになるのだろう。

ワンセグ方式を利用した携帯端末でのテレビ放送の受信は、携帯電話を中心に急速に広まりつつある。元々「ちょっとしたヒマつぶし」に用いられる携帯電話で、テレビの視聴はまさにうってつけだからだ。携帯電話の場合は定額制を利用していないと後のパケット代請求額に青ざめることになるが、今回発売されるDS向けチューナーなら無線LANを用いるのでその心配も無用。

さらに現在はテレビ放送の受信のみを機能として備えているが、タッチパネルが使えるDSのこと、画面上部で放送を受信し、下部のタッチパネルでネットにアクセスしながら何か色々と操作を……というような使い方も可能かもしれない。任天堂なら何か、そういう面白い使い方を提案してくれるかも、といった期待さえしてしまう。

正式な発売日が決まれば、任天堂でもリリースが発せられることだろう。その日を首を長くして待ち望みたいところだ。

なお今件について、任天堂のチップ関係を受注している【メガチップス(6875)】は6月29日、業界最少・低消費電力「ワンセグ」受信用のLSIの開発に成功したと発表した(【発表リリース、PDF】)。DS向けワンセグチューナーもこのチップを用いるものと思われる。


(最終更新:2013/08/29)

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