楽天がTBSの株主名簿を閲覧、「TBSを持ち分法適用会社に」・共同報じる

2007年05月08日 08:00

株式イメージ共同通信は5月7日、【TBS(9401)】の株式の買い増しを推し進めている[楽天(4755)]が、TBSの株主名簿を閲覧すると共に、楽天がTBSに対して「20%超まで買い増しして持ち分法適用会社にする」と通告したと報じた。TBSも楽天も今件について正式な発表はしていない。

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楽天は今年度に入ってから対TBSへの提携(買収)交渉とその実働を活性化させており、4月19日には正式に株式の20%超買い増しと役員派遣提案などを通告している(【楽天がTBSに再度「宣戦布告」・株式の買増し「20%超」や役員派遣提案を通告】)。また、TBS側の買収防衛策の流れの一環としての質問にも素早く回答し、全面対決の姿勢を崩していない(【楽天(4755)、TBS(9401)からの「71の質問状」に回答】)。

商法には「3%以上の株主であれば原則として株主名簿の閲覧や謄写(コピー)が可能」と定められており(商法第262条第2項)、楽天はこの決まりに従ってTBSの名簿を閲覧したものと思われる。もちろん単に戯れのために見たわけではなく、株主のリストを元に楽天側の考えに賛同するよう、既存のTBS株主にアプローチをかけるつもり。

また、原則議決権の20%以上の株主であれば持ち分法適用会社にすることができるが、これには「楽天が、TBSの資産や利益の一部を楽天の連結決算に反映させる」というメリットがある。

TBSの株主総会は6月に予定されている。それまでに楽天・TBS両社間でどのような投票権・委任状争奪戦(プロキシィファイト)が繰り広げられるのか、株価動向と共に注目したいところだ。

(最終更新:2013/08/21)

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