「漫画のノーベル賞のようなものにしたい」麻生外相が「国際漫画賞」の創設を発表

2007年05月23日 06:30

時節イメージ【外務省】は5月22日、外国人の漫画家を表彰する「国際漫画賞」を創設すると発表した。麻生太郎外務大臣が閣議後の記者会見の中で明らかにした(【関連議事録】)。日本の漫画などに代表されるサブカルチャーやポップカルチャーと呼ばれるものの発信力を高め、外交に活用するのが目的。

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麻生外相の発言によると、海外でも日本のコミックやアニメーションの評判は高く、「日本」そのものをアピールする良い材料になっており、この影響力は軽視できない。そこでこの「箔」と発信力をさらに高めるため、今回「漫画のノーベル賞のような」国際漫画賞を創設することにしたという。

今、「犬夜叉」もポーランド語に
なっていると思いますから。
(麻生太郎外務大臣)

すでに国際漫画賞実行委員会を立ち上げており、6月中には【日本漫画家協会】の賛同・協力を得て作品を選考。7月2日には受賞式を行いたいという意向も明らかにされた。最優秀作品には「国際漫画賞」を贈るほか、奨励賞を3作品ほど決めた上で、国際交流基金の招聘で受賞式に合わせて10日間程度日本に招き、日本の漫画家との懇談や出版社など、他にも色々と日本の漫画会との交流を深めてもらうことになる。

議事録を読む限り「国際漫画賞」の創設について、麻生外相自らの発想かどうかはいつもの「麻生節」でかわされてしまったようだが、少なくとも麻生外相の意向が大きく働いていることは間違いなさそうだ。

さらに今「国際漫画賞」の対象については英語圏だけでなく他の言語圏、例えばポーランド語も対象となるもよう。本当の意味での「ワールドワイド」な国際漫画賞を目指す、ということなのだろう。

色々な意味で「分かっている」麻生外相ならではのユニークで有益な政策として、期待したいところだ。


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