「利益確定は素早く」「株価下落で損切りの遅れや塩漬け」個人投資家の投資方針明らかに

2007年05月14日 06:30

株式イメージ先に【野村證券(8604)、2007年4月計測分の個人投資家動向を発表】でもお伝えした、【野村證券(8604)】による個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポート【ノムラ個人投資家サーベイ・2007年5月発表分、PDF】において、個人投資家は「利益確定は早期に行う」一方で、「含み損益の状態では明確な方針を持っていない場合が多い」ことが明らかになった。明確な方針がないことは、株価が下落した際に損切りが遅れたり、持ち株が塩漬け状態になる可能性が高いと同レポートでは指摘している。

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調査では現物取引における持ち株の含み益・含み損に対する問いを行っているが、それによると、対処を定めていない人が多く、特に含み損についてはその傾向が強い。

含み益への方針
含み損への方針
含み益・含み損それぞれに対する対処。特に含み損において「方針ナシ」とした人が多い。

主な傾向としては「利益確定は30%前後くらいまでに行う」とする人が過半数を占める一方で、「-20%までに損切りを行う」人が30%程度しかおらず、「損切りの方針そのものを定めていない」人が過半数を占めているのが分かる。レポートでも指摘しているが、「状況次第」による判断が実際には難しく、気が付いたらドえらい損失で損切りせざるを得なくなったり、塩漬け状態になる場合が多いことがうかがえる。

「他山の石」という言葉にもあるように、投資スタンスでは利益確定ラインはともかく、損切りラインも明確化しておきたいものだ。あるいはバフェット氏のように「しっかりと調べた上で判断したのだからどれほど値上がりしても、そしていくら下がってもよほどのことが無い限り売却しない」というのなら話は別ではあるが。

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