健康食品のマンナンフーズが民事再生法適用申請・負債総額約25億円

2007年05月24日 08:00

お薬イメージ帝国データバンクなどが報じたところによると、健康食品の販売を行っている【マンナンフーズ】が5月23日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請していたことが明らかになった。負債総額は約25億円。同社の公式サイトでは今件に関する告知は行われていない。

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リリースや同社公式サイトによると同社は1976年に設立、1990年には業務移管を受けてサプリメントやダイエット食品など健康食品の製造を手がけ、販売。知名度も高め2004年9月期には年商58億9000万円を計上していた。

しかし2006年9月期には2005年とあわせ2期連続で減収。売り上げは48億円にまで減少。しかし2006年に代表を含む役員の大幅入れ替えで信用不安が拡大し、2007年4月20日には資金ショートが表面化。さらに5月21日には二度目の資金ショートが起き、事業継続をするには裁判所の監督下で再建を図るのが最善の策という判断から今回の措置が採られることになった。

帝国データバンクのレポートにも指摘されているように、役員人事の問題は相当な信用の喪失をもたらしたようで、公式サイトに残されている数少ないリリース(2007年3月以降のものしかない)でも、「たいへん御心配と御迷惑をおかけしましたが」など、つい最近まで「色々とあった」ことがうかがえる。

一方で、「ケロロ軍曹」とのタイアップサプリメント商品の販売や、ダイエット食品・お茶の販売など、今後需要の拡大が期待できる分野での商品を数多くそろえているだけに、上手な経営戦略のもとに商売をしていけば、今後再び躍進する可能性は少なくないといえる。それゆえに今回は民事再生法の適用申請という選択肢がとられたのだろう。


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