タコ箱オーナー希望者1万4700人に

2007年05月12日 12:00

タコ箱漁イメージ先に【5000円でタコゲットのチャンスは5回!「タコ箱」漁オーナーに応募殺到】でお伝えした、北海道で行われている「タコ箱漁」のアピールのために行われた【タコ箱漁オーナーキャンペーン】に応募が殺到している件で、5月11日の朝までに定員100人に対し1万4700件もの応募があったことが【北海道新聞】で報じられた。

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「タコ箱漁」とは、暗いすき間にもぐり込むタコの習性を利用し、穴あきの箱の中にタコが入るのを期待し、箱を海中に沈めて(エサを使わずに)北海道留萌名産のミズダコを採るというもの。世間一般には「たこつぼ漁」が頭にイメージされるが、ここでは「箱」が用いられる。

タコ箱漁イメージ今回募集されている「タコ箱漁オーナー」における漁では、6月4日から7月末までの二か月間、プロの猟師がベストの場所とタイミングを計って投入設置、期間中合計で5回引き上げられる。ただしタコが入っている確率はプロによる投入・引き上げでも5~20%。つまり権利期間において1回タコが入っていれば「ラッキー」(原文ママ)とのこと。つまり「期間限定のタコ箱漁の箱オーナー権を購入」することになるのであって、タコそのものを買うのではないことに注意。

タコはオーナーの箱ごとに管理。漁獲情報は逐次公式サイトで配信される。もし自分が「購入」したタコ箱にタコが入っていれば、鮮度と味をキープするために発送日に生きたまま浜茹でされたのち、送り届けられる。なお公式サイトの表記によれば「発送日まで待てない! 生だこが欲しいという人は、引き取りに来ても良い」とのこと。また、万が一5回の投入でタコが2杯も3杯も入っていたという強運のオーナーには、タコ以外に甘エビやホタテなどと交換できる特典も用意されている。

元記事や公式サイトによると、応募開始の5月7日のお昼までにはすでに定員100名に対し800件の募集があり、その後9日には大手新聞社サイトなどで報じられるとさらに応募が殺到。9日17時には6000件に達した。その後も応募は増え続け、10日8時45分で応募は2倍の1万2000件に。約半日で倍増した計算になる。

その後も勢いは留まるところを知らず、11日9時の段階で1万4726件の応募があり、うち北海道内からの募集は3500件ほど。逆に考えれば1万件以上が北海道外からの応募となる。企画を立案・運営している留萌支庁水産課は留萌の水産物を全国にアピールできたことを喜ぶ半面、「どこまで増えるのか」との戸惑いもあるとのこと。

なお今回の募集では【自作のタコ箱によるものも】行われているが、こちらもあわせ現在電話での問い合わせが殺到しており、対応できない状況が続いているという。公式サイトでも「電話でのお問い合わせは可能な限りお控えいただくか、2~3日時間を置いてからお願いいたします」と伝えている。

さらに今回の応募の抽選は【公式サイト内で解説されている】ように、「タコルーレット」なる方式で行われる。これは100件ずつのグループに応募を振り分けた上で、そのグループに対応する番号の「タコ箱」を作り、本物のタコにその箱を選んでもらおうというもの。タコが入ったタコ箱の番号グループが見事当選ということになる。

……とはいうものの、すでに1万5000件近い応募が来ているわけで、単純計算でも「用意すべきタコルーレット用のタコ箱」は15000÷100=150(箱)ということになる。タコルーレットが行われる水槽に、果たして150箱(以上、となるのは確実だろう)のタコ箱が入るのかどうか、まずはそれが心配でならない(笑)。


(最終更新:2013/08/21)

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