バフェット氏を抜きメキシコの資産家が世界第二位のお金持ちに

2007年04月13日 08:00

現金イメージ先に【フォーブス発世界一のお金持ちは今年もやはりあのお方】で「世界のお金持ちはビル・ゲイツ氏、ウォーレン・バフェット氏、カルロス・スリム氏の順」と報じたが、同「お金持ちリスト」を報じた【Forbes誌によると】、株価の変動により当時第三位だったカルロス・スリム氏の資産が急増し、バフェット氏を脱いで世界第二位の資産家になったことが明らかになった。スリム氏の資産は3月29日の段階で531億ドルに、一方バフェット氏は524億ドルになったという。

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フォーブスのランキングで「世界で第三位の資産家」と報じたあと、スリム氏の持つ株式のうちCarso Global Telecom社の株価は15%も上昇し、また経営する携帯電話会社のAmerica MovilもイタリアのTelecom Italia社を買収する話が報じられ4%も値上がりしている。一方、バフェット氏の資産はわずかながら減少したという。

記事ではスリム氏が驚くべきスピードで資産を増やしているとも報じている。いわく、ここ14か月間の間に230億ドル(2兆7600億円)もの資産を追加している。これは、メキシコの経済が堅調なのと、同国の株式市場が2006年に49%も上昇したことに支えられているのだという。

一方で「年間平均収入が6800ドル以下、国民の半数が貧民街で暮らしている」とされるメキシコにおいて、スリム氏は非難の対象である。いわく、「彼の持つ会社は電話市場の9割を独占している」「メキシコの経済生産高の7%が彼の持ち主だ」、つまり独占しすぎだというのだ。仮に彼と同じ比率でビル・ゲイツ氏がアメリカで富を独占したら、ゲイツ氏は8740億ドル(105兆円)の資産家になってしまう。

これらの批判に対してスリム氏は「全然かまわない。他人の評価を気にしていないし興味も無い。資産をどれだけ持っているかではなく、どれだけ運用しているかが問題なのだ。しかも私の場合、株式市場が低迷すればすぐに資産も減ってしまう」と述べている。

加えてスリム氏は数々の寄付プログラムも立ち上げている。中でも4年間で衛生と教育に100億ドルを上限として寄付するという宣言には注目が集まっている。その上で「貧困は寄付で解決されるわけではない。ビジネスを確立することで、お金は回りまわって社会全体に還元される。それはサンタクロースのように」とし、ビジネスの活況化が貧困をすくうことになるという彼の自論を展開している。

「億ドル」という表現を使うあたりですでに多くの一般の人には縁の無い話ではあるが、地球上に存在する数十億人の人間のうち、一ケタ台の上位にいる資産家ともなれば、当然のお話なのだろう。彼らに肩を並べるのは商店街の福引で10回連続特等を当てるより難しそうだが、彼らの言葉くらいは参考にしてみたいものだ。


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(最終更新:2013/08/21)

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