NHKでもニュース特集で『セカンドライフ』を紹介

2007年04月19日 12:30

『セカンドライフ』イメージ「まもなく」と報じられてから未だに日本語版の正式オープンが始まらずに多くのプレイヤーをやきもきさせている、多人数同時参加型コミュニティネットワークソフト【セカンドライフ(Second Life)】だが、4月19日の朝のNHKニュースでその概要と現状が報じられていた。ニュース番組のオーソリティ的な位置づけの、朝のNHKニュースで5分ほどではあるがゲーム画面が映し出され、さまざまな使われ方が紹介されていたのは驚きに値する。

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番組ではタイトル通り「ネットの中でもう一つの人生を楽しむことができる」と『セカンドライフ』の特徴を説明しながらゲーム画面を映し出し、『セカンドライフ』が「仮想世界での生活環境を提供するもの」として、さらに「新たなビジネスの場」として注目を集めていると説明していた。

人それぞれの『セカンドライフ』の楽しみ方

まず最初に紹介されたのは、「もう一つの人生をエンジョイする」使われ方。一人はごく普通のサラリーマンが『セカンドライフ』内で素敵な家具が揃った別荘を作ってそこに友人を呼び寄せ歓談し、オシャレな格好をしてダンスパーティーに参加。普段では出来ない素敵な格好をして派手なクラブに行く「疑似体験」を気軽に楽しめると、にこやかに語っていた。

Plastic Soul Bandイメージ次に紹介されたのは、『セカンドライフ』で実際のコンサートを開くアマチュアバンドグループ【Plastic Soul Band】の話。小さな(本物の)一室にさまざまな楽器を持ち込んで演奏をし、その演奏データを『セカンドライフ』内のライブハウスに「ライブで」流している情景が映し出された。ステージの上にはそれぞれのキャラクタがマクロを組まれた形で曲にあわせて動き、舞台の前で曲に聴き入るお客たちの耳を楽しませる。曲が盛り上がると観客はウェーブをしたり口笛で賞賛の意を表していた。

普段はライブハウスで活動をしているこのグループ、『セカンドライフ』でコンサートを始めてからすでに二か月も経過し、日本だけでなく海外からも反響が寄せられるようになり、ノリノリとのこと。将来はさらにライブを重ねた上で、自費出版のCDをネット上で販売したいということだった。

公式サイトによるとすでに今回のNHKより前に、日本テレビ系列でも同グループのようすが報じられたとのこと。これでテレビ出演は二度目となり、ますます知名度が上がることだろう。

企業進出の現状

伊豆昭和30年代村イメージ個人ベースでの参加の状況の次は、企業の動向が紹介された。パソコンメーカーのDellでは同社のパソコン販売でそのカスタマイズ製や使い心地のよさから評判の高い、ネット通販のシステムを『セカンドライフ』内に導入。『セカンドライフ』内の支店から実際のパソコンをオーダーできる仕組みを導入している様子が紹介された。画面内でキャラクタが大画面上に映し出されたパソコンのスペックをタッチセンサーパネルでいじる様子は面白くもあり、こっけいでもあり、斬新さをも感じさせてくれた。

他にも【新たな支店はネット世界内、「Second Life」を有効活用する米企業たち】で紹介したナイキの話や、【ゲーム内でも古本を売る……わけではなくて・ブックオフも『セカンドライフ』内に出店】の中で報じた、ツカサグループの【伊豆昭和30年代村】の話も取り上げられていた。ツカサの代表である川又三智彦代表いわく「商品を作るのは大変なお金がかかる。そこでネット上でバーチャルな形で作って人気を確かめた上で商品開発を行えば、リスクを低く抑えられる。その観点から、今回のうちのようなケースは今後色々なジャンルに広がっていくと思う」とシミュレーターとしての可能性を語った。

最後に紹介されたのは【ジップサービス】が試みている、『セカンドライフ』内での不動産ビジネス。同社は日本円で1000万円相当の『セカンドライフ』内の土地を買い取り、それを区画整理した上で小分けにし、日本のプレイヤーや企業に貸し出す、いわば「借地ビジネス」「不動産デベロッパー」を展開しようとしている。区画整理した場所には日本人がなじみやすいように日本語の実在地名をつけ、ショッピングモールやイベント会場も作り、付加価値を高めようとしているという。

このジップサービスでは【セカンドライフ関連の情報サイト「マグスル」】を運営し、同社のビジネスをサポートしている。番組では「土地がうまく集客できれば、月に600万円の収益が得られる」と説明していた。


今週発売の週刊少年ジャンプでも「こち亀」で、前半部分丸々を使い『セカンドライフ』の概要が説明されていた。主人公の両津さんがどのようなプレイを楽しんでいるかを通じ、ゲームがどういう仕組みなのかが非常に分かりやすく説明されており、こちらも機会があれば一読することをオススメしたい。

日本では企業ばかりが先行するイメージが強い、「もう一つの人生の場を提供する」環境ソフト『セカンドライフ』。日本語版が登場するのも、もうまもなくだ。

……と「まもなく」と書くのは何度目になるのだろうか(笑)。

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