電子マネー、皆が望むのはやはり「統一を」で56.5%

2007年04月24日 08:00

パスモイメージ【マクロミル(3730)】は4月23日、一都三県の男女1000人を対象にした電子マネーに関する調査を実施した分析結果を発表した(【発表リリース】)。それによると、電子マネーに関してもっとも望まれていることは「複数の電子マネーを統一」することで、過半数の56.5%に達した。

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このアンケートはインターネット経由で4月9日から10日の間に、15歳から59歳の男女を対象に行われたもの。居住地域は一都三県。有効回答数は1030名。今回対象となった「電子マネー」は通常のカードタイプのものや携帯電話タイプ(おサイフケータイ)などで、WebMoneyなどは対象外。

【スイカ、薄いか便利か!? 発行数が2000万枚突破】にもあるように、インフラとして普及させることができれば利用者だけでなくサービス提供側にも多大な恩恵がもたらされることから、各社が一斉に自社ブランドの電子マネーを提供し、普及させようと画策しているのが現状。

「ナナコ」や「ワオン」はあまり知られていない……!?

そのなかでも先日4月23日からスタートした【セブン&アイ・ホールディングス(3382)】による流通業界初の電子マネー「nanaco(ナナコ)」や、4月下旬から【イオン(8267)】がサービス開始予定のWAON(ワオン)についてたずねたところ、知名度はさほど高くなく「ナナコ」は34.8%、「ワオン」にいたっては21.3%しか「知っている」(名前のみ、概要含むもあわせて)人がいなかった。アンケート集計時期が4月上旬とサービス開始直前のものにしては、少々寂しい数字であることに違いない。

一方、それらのカードを知っている人たちに「利用したいかどうか」を尋ねたところ、「ナナコ」は55.2%、「ワオン」は43.3%と半数前後の人が「使ってみたい」と答えた。ただ、「使ってみたい」とする人の大半が「やや」が含まれており、モチベーションはそれなりに高いもののまだ決定していない「浮動票」の範囲にあることが気になる。両者とも正式サービスがスタートする4月下旬以降、どれほどの数が「実際に利用する・登録する」に移行したのかが気になる。

「ナナコ」「ワオン」を使いたい?
「ナナコ」「ワオン」を使いたい?

重要なのは「よく使う店で普通に利用できるかどうか」

実際に電子マネーを利用している人に、重視するポイントを尋ねたところ、「普段からよく利用する店舗で使えること」がもっとも多く、54.5%に達している。また、それとほぼ同じ理由ともいえる「使えるお店の数が多い」が50.2%。一つ飛んで「チャージできる場所が覆い」43.8%など、自分の生活環境の中で利用できるかどうかの心配をせずに、普通の現金と同じように使えるスタイルを望んでいることが分かる。

「電子マネー」でどの点を重視するか
「電子マネー」でどの点を重視するか

また、「使い方や仕組みが分かりやすい」など、「便利に見えても面倒なら意味が無い」と考えている人や、「ポイント制度がある」「割引制度がある」などのオマケ要素を求めている人が多いのも分かる。さらに「セキュリティが強化されている」「残高確認などが簡単にできる」ことなど、今後発行運営会社に努力を求めたい点にも多くの賛同意見が集まっている。

さらに、一か月の平均利用金額は5142円で、男性が女性を2000円ほど上回っているという、興味深いデータも出ている。

今後は「複数の電子マネーを統一」が最も多い意見

群雄割拠状態となりつつある電子マネーだが、今後の展開にどのようなことを望むかという質問には、やはり「複数の電子マネーを統一」がトップになり、56.5%という過半数の声を得ることかできた。

今後の電子マネーに望むこと
今後の電子マネーに望むこと

過半数を超えた意見をピックアップすると「複数の電子マネーを統一」「セキュリティの強化」「ポイント・割引など付加サービスの充実」「利用できる店舗数の増加」などが挙げられる。利用者としては「より使いやすく、よりお得に、より安全に」という、いわば「三より」を求めているようである。


それぞれの会社が自社の都合で企画を運用し、サービスを提供するのは理解ができるが、独自性を追求しインフラにおけるディファクトスタンダードを狙おうとするあまり、利用者側からすれば「あのカードはここで使えるけどあちらでは使えない、このカードはあちらで使えるけど、あの場所で使えない」という、便利さを追求して電子マネーは作られたはずに、かえって不便になるというオマヌケな状況を生み出しかねない。

リスク分散という観点からすれば複数の電子マネーを所有するのは良いことではあるが、それも程度の問題。クレジットカードや各店舗の会員カードのように、サイフの厚みを増すためだけの種類の増加は勘弁してほしいものだ。

数年もすれば統廃合や相互乗り換えも可能になるだろうが、それまではサイフやパスケースの場所取り競争が続きそうである。


(最終更新:2013/08/21)

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